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掲載日:2022年12月20日
Q 小林哲也議員(自民)
ラグビーワールドカップ2019の開催まで3年を切りました。本県でワールドカップが開催されることで、東の熊谷というラグビーの聖地としての知名度とともに、ブランドがより一層向上することをうれしく思っています。
さて、今大会の開催都市は、胸についているバッチにもありますように埼玉県熊谷市となっており、本県とともにラクビー場がある熊谷市が共催となっています。予定されている3万人規模のイベントとして考えると、県にはFIFAワールドカップや世界バスケットボール選手権大会など大規模集客イベントを成功させたノウハウがありますが、熊谷市には十分な経験が不足していると懸念されます。
例えば、全国的に有名で75万人も集まるうちわ祭の開催やワールドカップの会場でもある熊谷スポーツ文化公園において国体のメーン会場となった経験はありますが、お祭りとスポーツイベントの開催ノウハウとは異なると思いますし、国体は県が主体でした。共催ということで開催に向けた業務に漏れがあってはなりません。うまく役割分担を図りつつ、協力しながら進めていく必要があると思いますが、熊谷市との連携について、県民生活部長にお伺いいたします。
ラグビーワールドカップを機に熊谷ラクビー場は改修され、生まれ変わります。ワールドカップのレガシーとして、ラクビー場を核とした熊谷スポーツ文化公園が県民、市民に一層親しまれること、またラクビー場で大勢の観客を集めるイベントが頻繁に開催され、熊谷ににぎわいをもたらすようになることが大事であると考えております。
その観点から熊谷スポーツ文化公園を見ると、施設の持つキャパシティに対する駐車場の台数が不足していることや、公共交通機関がぜい弱であることなど、交通アクセスに課題があります。ワールドカップ本番は、臨時シャトルバスによる観客輸送や仮設施設などで応急措置できるかもしれません。しかし、今のうちから観客輸送をはじめとする根本的な対策を考えていかないと、せっかくのラグビー場がレガシーとして生かされず、文字どおり単なる遺跡になってしまいます。
そこで、ワールドカップ後に開催されるテストマッチなど多くの観客が来園する際の輸送対策について、都市整備部長にお伺いします。
また、ワールドカップ後の公園の在り方については、県が熊谷市や民間企業なども巻き込みながら考えていく必要があると思いますが、併せてお伺いいたします。
A 稲葉尚子 県民生活部長
「熊谷市との連携について」お答えを申し上げます。
議員お話のとおり、まさに本県と熊谷市は共同開催都市となっておりますことから、二人三脚のように、息を合わせて大会の成功というゴールを目指す必要がございます。
熊谷市との、具体的な役割分担でございますが、会場となるラグビー場本体の改修は県が行い、大会時に市内でイベントを行うファンゾーンの設置、運営や観客輸送などは、主に市が担うこととしております。
また、大会に向けた気運の醸成につきましては、県内全域で取り組む必要があることから、県と市が協力して行っております。
例えば、熊谷ラグビー場の改修記念イベントや、大会3年前イベントでは、共同で公式サポーターズクラブの会員募集や広報を行いました。
また、熊谷市では、うちわ祭りなど大規模なイベントを開催しておりますので、市内におけるPRは市の職員が、県内各地のイベントでは県の職員が中心となって業務を行っております。
こういった、役割分担の原則を踏まえつつも、県は国際大会や大規模イベント等の開催実績がございますので、熊谷市の担当業務につきましても、企画立案の段階から協力をしております。
例えば、課題となっている観客輸送について、鉄道などの交通事業者、近隣自治体といった関係者のところへ県が市とともに出向き、調整を行っております。
また、大会運営に当たっての重要な関係者であるラグビーワールドカップ2019組織委員会や日本ラグビー協会などとの調整において、県は積極的に関与しております。
引き続き熊谷市としっかり協力し連携を図りながら、大会の成功に向けて取り組んでまいります。
A 福島浩之 都市整備部長
「大会後の熊谷スポーツ文化公園の在り方について」お答えを申し上げます。
まず、ワールドカップ後に開催されるテストマッチなど、多くの観客が来園する際の輸送対策についてでございます。
この公園は、熊谷駅の北約3.5キロメートルに位置し、4路線のバスが運行されております。
しかし、車を利用する来園者も多く、サッカーJリーグの開催日などには、駐車場が満車となり、近隣の道路に渋滞も発生しております。
このため、3万人の観衆を見込むラグビーワールドカップ2019の開催に向け、現在、熊谷市や交通事業者などと協力し輸送計画を作成中でございます。
作成に当たりましては、公共交通機関での輸送を基本に周辺駅から臨時バスの運行やパークアンドライドの実施を検討しております。
ワールドカップ後に開催される規模の大きな試合については、プレ大会や本大会の観客輸送の結果を踏まえ、主催者、交通事業者など関係者とともに最適な輸送対策を検討してまいります。
次に、「ワールドカップ後の公園の在り方について」でございます。
この公園はラグビーのトップリーグやJリーグ、日本学生陸上競技対校選手権など全国規模の大会から地元のスポーツ大会まで幅広く利用されております。
さらにブランド力を高めるため、ラグビー場改修など施設の充実に加え、ヒートアイランド対策の見本市になるような整備も進めてまいります。
この公園の在り方を考えるに当たっては、議員お話しのとおり、熊谷市や民間企業を巻き込むことも重要でございます。
県内の事例として、上尾運動公園には公益財団法人埼玉県体育協会が設置し、株式会社が運営する「埼玉アイスアリーナ」もございます。
こうした取組を参考に、施設整備や管理運営面において様々な手法による民間活力の導入を検討し、熊谷市などと協力しながら、熊谷スポーツ文化公園の一層の魅力向上に努めてまいります。
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