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掲載日:2022年8月18日
Q 蒲生徳明議員(公明)
我が国は、世界でも類を見ない超高齢社会に突入し、がん患者も高齢化が進んでいるため、がん以外に生活習慣病などの疾患を抱える患者が増加しています。そのため、がんセンターの患者さんも、センターでのがんの治療に併せ、他の病院で生活習慣病などの疾患の治療を行うケースがあるそうです。また、がんになると、肝炎や肺炎など様々な機能低下も起こります。高齢者は、こうしたリスクが更に高くなることから、がんの治療後も、がん以外の疾患も含めた包括的な治療を受ける体制が必要と考えます。
また、高齢化が更に進展し、他の疾患を持つがん患者の増加が見込まれる中で、がんセンターは、がん治療と併せて、他の疾患についてもしっかりとした診療を行っていくことが必要です。先日視察した神奈川県立がんセンターでも、来年度から、まず糖尿病内科、循環器内科からスタートする方向で進んでいるとのことでした。
そこで、本県の県立がんセンターにおいても、がん患者のがん以外の疾患に対応するなど総合病院的な機能強化を図るべきだと考えますが、現在の本県がんセンターの対応状況と機能の強化についての将来の見通しを病院事業管理者に伺います。
A 名和 肇 病院事業管理者
急速な高齢化に伴い、高齢者のがん患者の増加も見込まれ、がんセンターは今まで以上に本県がん医療の中核としての役割を求められております。
高齢のがん患者さん達は心疾患や糖尿病など複数の合併症を併存していることが多く、化学療法や手術に際し合併症への対応が必要になる場合が増えております。
現状、がんセンターでは、肺炎、軽度の心疾患や糖尿病などは院内での対応が可能でございますが、重度または未治療の心疾患や糖尿病などは連携している他の医療機関での対応をお願いしております。
こうした、合併症を持った患者さんへの対応は、高齢社会において、県民のための医療の充実としてますます重要であります。
がんセンターのみでこの対応を行うことは、専門の医師や看護師などの医療スタッフの確保や設備の拡充など様々な課題がございます。
そこで、総合病院的な機能の強化については、がん専門病院としての役割を踏まえ、将来的な機能として考えていく必要があると認識しております。
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