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掲載日:2023年9月20日

平成29年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(永瀬秀樹議員)

重要文化的景観の申出拡大について

Q   永瀬秀樹議員(自民

県としては、地域おこしやまちづくりの意味からも、重要文化的景観の申出を促進していくことが肝要と考えます。文化的景観に関しては、県内では安行以外に入間の茶畑、三富新田、野火止用水の3つが文化庁から全国180か所の重要地域のうちの3地域とされています。県としては今後、この3か所や他の候補地域も含め、選定申出を拡大していくべきと存じますが、いかがでしょうか。
また、目に見える景観に加えて、その背後にあるなりわいや地域住民の生活までをも広く価値付けるツールである重要文化的景観は、第二次産業や第三次産業が作り出す景観も保存の対象であり、都市部においても魅力的なツールであると考えられます。実際に文化庁が重要地域として抽出したものの中には、大通りやニュータウン、商店街など様々なタイプの景観地があります。本県においても、都市部の文化的景観を重要文化的景観として選定、申出していくことを検討してはいかがでしょうか、教育長の御見解をお聞かせください。

A   小松弥生   教育長

「選定申出の拡大について」でございます。
文化庁の報告書では、安行の植木をはじめ、県内で4つの重要地域が掲載されておりますが、重要文化的景観の選定に向けた取組状況は、各自治体の実情から違いがみられます。
また、文化的景観には、その価値に気づきにくいという側面があり、その保護に取り組むためには、地元市町村や住民の皆様が新たな視点で地域を見直す必要がございます。
県といたしましては、選定申出の拡大に向け、市町村とともに文化財として保護すべき景観を見出していきたいと考えております。
次に、「都市部の文化的景観の選定申出を検討することについて」でございます。
文化庁の報告書によれば、従来文化財として捉えられることの少なかった「ニュータウン」や「商店街」なども、文化的景観の重要地域の対象となっております。
都市部の文化的景観の保護は、全国的に見ても未開拓の分野ですので、文化庁の情報を市町村に提供した上で、市町村と協力しながら、今後の可能性を探ってまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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