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掲載日:2020年3月4日

平成29年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(西山淳次議員)

駅の安全対策に全力を尽くせ

Q 西山淳次議員(公明

1月14日朝、盲導犬を連れた男性が京浜東北線蕨駅のホームから転落し、入ってきた電車と接触、死亡するという誠に痛ましい事故が発生しました。5年前、東武東上線川越駅でも視覚障害者の男性の転落死亡事故が発生しており、駅のホームの危険性が改めて浮き彫りになりました。
公明党県議団としても、事故の重大性に鑑み、1月31日に会派として蕨駅の事故現場を調査してまいりました。JR東日本職員によりますと、盲導犬を連れた男性は改札口から階段を下りてホームへ下り、階段のわきを抜けるように浦和方面に進んだところでホームから転落をした。そこへ上り電車が進入してきたとのことでした。土曜日の朝7時過ぎということで、乗降客は少なかったそうです。
事故現場に立ち、男性の御冥福を祈るとともに、改めて二度とこのような事故が起きないように、早急な対策を講じなくてはならないと会派議員一同、決意を新たにいたしました。本県もすぐ対応し、これまではモデル事業だったホームドア設置の補助制度の恒久化を決断、新年度予算に3駅分の予算が盛り込まれました。鉄道事業者各社においても、今回の事故を踏まえてホームドア設置を急ぐことを既に発表しております。
ホームドア設置には多額の予算がかかりますので、すぐに全駅にとはいかないでしょうが、ほかにも内方線付き点状ブロックの設置、構造物へのクッションの設置、さらには声掛け運動の展開など、駅の安全対策としてやるべきこと、やれることはたくさんあります。特に、本県は視覚障害者の方などへのサポート方法を示したハンドブックを既に作成しておりますので、これを広く配布し、活用していくことは、すぐできることとしてとても重要だと思います。
公明党は、これまでもホームドア設置をはじめ、駅の安全対策についてたびたび提案もしてまいりました。二度とこのようなつらい事故を起こさせないために、県として駅の安全対策に全力かつ早急に取り組んでいただきたい。ハンドブックの積極的活用も含め、改めて知事の御決意と具体的な対策を伺います。

A 上田清司 知事

昨年12月から今月にかけて、JR東日本、東武鉄道、西武鉄道の各事業者から県内各駅に計画的にホームドアを設置する方針が公表されました。
県として、平成29年度予算案に盛り込ませていただいた新たな補助制度により、各鉄道事業者の取組を支援する、こうした姿勢でございます。
現時点では平成32年度までに13駅にホームドアが設置される計画となっています。県では、各鉄道事業者に対して設置の前倒しを改めて要請したところでございます。
また、ホームドアを未設置の駅においては、「内方線付き点状ブロック」の設置を並行して進めてまいります。
さらに、視覚障害者等が衝突するおそれのあるホーム上の構造物について、クッション材を付けるなどの対策を実施するよう、鉄道事業者に要請したところでございます。
これらの設備面の対策に加え、目の不自由な方に対する駅ホームでの声かけやサポートも必要です。
御指摘もございました、県はこれまで駅ホームでの声かけ方法を示したハンドブックを作成し、配布をしてまいりました。
このハンドブックを活用し、声かけを積極的に行っていただけるよう、多くの方に鉄道事業者等の連携を促すような講習会を開催してまいります。
県内各駅の安全性の更なる向上が早急に図られるよう、鉄道事業者に働き掛けるとともに、地元市町村と連携して支援を行ってまいります。

  • 上記質問・答弁は、速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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