トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成29年2月定例会 > 平成29年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文 (浅野目義英議員)
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掲載日:2020年3月2日
Q 浅野目義英議員(民進・無所属)
ホーム転落防止に抜群の効果を発揮するホームドアを整備する計画は、2020年度末までに山の手線4駅、京浜東北、根岸線27駅など計34駅で進行していました。しかし、このたび関係者の強い要望もあり計画の見直しがされ、整備時期前倒しが伝えられています。事故のあった京浜東北線蕨駅を含め、2020年度末までに整備予定とされていた34駅のうち30駅について施工計画の見直しや工事着手時期の前倒し等で、2019年度末までの整備完了を目指すことになりました。
埼玉県内に1日の利用者数が10万人を超える駅はJRで10駅、東武で6駅もあります。通勤・通学・旅行などで様々な人がそれぞれの理由で駅は利用されますが、その駅が命を落とす場所になっています。関係者が悲嘆にくれる現実は、何といったらいいのかという感を私は持ちます。命が失われる場所というだけではなく、人と物資の輸送の遅延が経済に与える影響は少なくない。その部面からの解決要求も確実に存在しています。
駅ホームの安全対策として挙げられるものは、ホーム非常ボタン、内方線付き点状ブロック、CPライン、転落検知マット、そしてホームドアなどでしょうか。しかし、何より駅係員の適正要員配置が最大の効果を発揮すると思われます。ホームで駅係員さんを探すのが難しくなって、一体どれぐらいたつでしょうか。厳しい言い方ですが、安全最優先の観点から考えると、JR東日本の企業責任も問われるかもしれません。
1月14日のJR蕨駅での視覚障害者転落死亡事故は悲惨で、残念な無念な事故でした。事故後すぐに私たちの会派は事故現場に赴きました。当該電車の車掌さんからも、JR関係者からも意見を拝聴しました。会派として知事へ要望書も提出しました。
埼玉県を縦横に走る鉄路で、かけがえのない県民の命を守る総合的な対策を強力に県は推進すべきです。知事からの意欲ある答弁を求めます。
A 上田清司 知事
去る1月14日の蕨駅での転落事故は、大変痛ましく残念であります。
こうした事故が繰り返されないためには、ホームドアの設置が最も効果が大きいと考えます。県では、平成25年度にモデル事業を創設し、東武東上線の和光市駅と川越駅での設置を進めてまいりました。
こうした中、今後の各鉄道事業者の計画的な設置の取組を支援するため、新たな補助制度を平成29年度予算案に盛り込んだところでございます。
しかし、ホームドアには扉の位置など技術的な問題の解決に時間を要する駅もあるため、並行して「内方線付き点状ブロック」の設置も支援していかなければならないと思います。
これらのハード対策に加え、目の不自由な方に対する駅ホームでの声かけやサポートも必要です。
JR東日本では、2月1日に、目の不自由な方の利用が多い駅を中心に、ガードマンの増員を行うことを発表しています。
県として、各鉄道事業者に対して、駅員による誘導案内の充実強化を求めているところでございます。
今後、声かけを積極的に行っていただける方を増やすため、鉄道事業者等と連携して講習会、これを開催してまいります。
県内各駅の転落防止対策が総合的に進められるよう、地元市町村とも連携して鉄道事業者を支援してまいります。
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