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掲載日:2024年12月20日
Q 鈴木 弘 議員(自民)
大宮公園周辺の県立施設としては、郷土埼玉の歴史と文化を一望できる埼玉県立歴史と民俗の博物館があり、埼玉県の歴史と文化を発信する重要な使命を担っています。
いよいよ来年の秋にはラグビーワールドカップ2019が、そして再来年の夏には東京2020オリンピック・パラリンピックが我が国で開催されます。県内でも競技会場があり、開催期間中は多数の訪日外国人が見込まれることから、埼玉の歴史と文化を世界に発信するまたとない機会であると考えます。
そこで、県立歴史と民俗の博物館について、これらの大会に向けてどのような取組を考えているのか、教育長にお伺いいたします。
さらに、両大会終了後も多くの人に大宮公園を中心とした地域に足を運んでいただくことにより、地域の活性化を図っていくことが重要であると考えます。そのためには、外国人だけでなく、県民をはじめ、国内の皆さんにも埼玉の歴史や文化に引き続き目を向けてもらう必要があります。
大宮公園内にはNACK5スタジアムや野球場もあり、県内外から多くの方が訪れています。こうした方々に大宮公園周辺施設を含め周遊していただくことは、地域活性化にもつながると考えます。こうした観点を含め、ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピック終了後をにらんだ同博物館の集客策についても、教育長の御所見をお伺いいたします。
A 小松弥生 教育長
まず、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックに向けた、歴史と民俗の博物館の取組についてでございます。
これらの大会には、多くの観戦客が見込まれるため、本県の歴史と文化の魅力を国内外に向けて発信するまたとない機会であると考えます。
このため、8つの県立博物館施設では、合同で多言語のパンフレットやホームページを作成するとともに、各館の案内や展示パネルなど、海外からの来館者にもわかりやすい展示環境を整備しているところでございます。
議員お尋ねの、歴史と民俗の博物館では、海外をはじめとした多くの来県者に埼玉県の歴史や文化の魅力を紹介できるよう、ラグビーワールドカップの開催年にあわせ、本県所有の国宝の太刀「銘景光・景政」など、海外でも人気の高い刀や鎧を公開いたします。
また、東京オリンピック・パラリンピック開催年には、南北朝の戦いの様子が活き活きと描かれた、本県が世界に誇るコレクションである「太平記絵巻」5巻の一斉公開を企画しております。
このほか、十二単や鎧の着付け、藍染めや浮世絵制作など、日本文化を体験していただくことを考えております。
海外からのお客様には、こういった他では味わえない特別な経験を、SNSなどで発信していただくことを働きかけ、情報の効果的な拡散を図ってまいります。
次に、ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピック終了後を見据えた集客策についてでございます。
現在、歴史と民俗の博物館をはじめ、大宮盆栽美術館や武蔵一宮氷川神社など、大宮公園駅周辺の9つの施設は、「ミュージアムヴィレッジ大宮公園」として相互連携を図っております。
この連携の中で、スタンプラリーやウォーキングツアーなどを実施し、周辺施設に来られた方々に博物館へ足を運んでいただき、集客の相乗効果が生まれるよう工夫を重ねてまいりました。
今後はさらに、このメンバーである大宮公園やNACK5スタジアム大宮と協議し、野球場やスタジアムに観戦に来た方をターゲットとして、博物館の催し物を積極的にPRし、新たな客層の獲得を検討してまいります。
昨年度実施した刀剣の展覧会「上杉家の名刀と三十五腰」においては、ゲームメーカーとのコラボレーションにより「刀剣女子」と呼ばれる新たな若い客層の獲得につながりました。
こうした新たな視点を持つ企画に積極的に取り組み、大宮公園周辺地域のにぎわい創出につなげるとともに、歴史と民俗の博物館の集客力の向上に努めてまいります。
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