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掲載日:2024年12月11日
Q 金子正江 議員(共産党)
3年ぶりに越谷児童相談所と草加支所を視察しました。相変わらず、越谷児童相談所は建物の老朽化がひどく、プレールームにある遊具の中には、使用可能なのかと思われるものもあり、トイレも和式のままでした。虐待や病気などで疲弊した家族が訪れる施設は、心落ち着く場にすべきと思います。せめてトイレの改修など環境整備を進めていただきたいと思いますが、福祉部長の答弁を求めます。
3年前に比べ、越谷児相の担当地域の人口は約2万人増え、3,590件だった相談件数が、昨年度は5,812件と増加しています。そのうち、4割が虐待です。一方、職員は65人から5人しか増えていません。職員の抜本的増員が必要であると考えます。福祉部長の考えをお示しください。
越谷児童相談所には、一時保護所が併設されています。定員30名の一時保護所に、2歳から18歳までの31人が入所していました。職員は、様々な困難を抱える異年齢の児童が集団で生活するための御苦労をにじませていました。たった一つだった浴室が昨年増築されて、男子専用の浴室ができたと喜んでいました。
給食室の食器や掲示板の備品などがかなり古く、改善が必要です。また、昨年までは常駐だった医師が退職し、今年からは中央児相のただ一人の医師が県内6カ所を巡回することになり、越谷児相は水曜日のみ診察とのことです。一時保護所の平均入室日数は42日で、最長では1年を超す例もあります。保護の観点から、児童たちは学校はもちろん、原則外出はできません。厳しい家庭環境から保護された後も、老朽化した施設に定員を超えて暮らさなければならない状況を早急に改善していただきたい。せめて高校生の個室化、備品の整備、医師の巡回数を増やすことについて、福祉部長の答弁を求めます。
県内に一時保護所はたった4カ所で、5年間で利用児童数は697人から992人に激増しています。何としても一時保護所を増設すべきと考えますが、併せて答弁を求めます。
越谷児童相談所は7市3町を担当し、その人口は128万7,000人と県内最大です。うち、草加支所が54万9,000人を担当しています。草加支所は草加保健所の一部に間借りし、総務職員も配置されていません。草加支所を本所に格上げし、移転整備すべきと考えますが、福祉部長の答弁を求めます。
A 知久清志 福祉部長
まず、トイレの改修など環境整備を進めることについてでございます。
現在、越谷児童相談所と草加支所の庁舎については、職員の増員に伴う事務室の拡張に向け、工事の設計を行っております。
児童相談所のトイレについては、計画的に改修に取り組んでおり、草加支所の庁舎のトイレは平成28年度に改修されております。
越谷児童相談所を含め他の児童相談所についても、今後順次、トイレの改修などを進め、環境整備に努めてまいります。
次に職員の抜本的増員についてでございます。
これまで、増加する児童虐待通告に適切に対応するため児童相談所の職員を順次増員してまいりました。
越谷児童相談所においても、10年前と比較すると、草加支所を含め18人増員しております。
今後とも、管内人口や児童虐待通告の動向などを踏まえながら必要な体制の確保に努めてまいります。
次に、一時保護所の高校生の個室化、備品の整備、医師の巡回数を増やすことについてでございます。
一時保護所は、短期間の入所を想定していることから、居室は複数の児童で利用する形態となっております。
高校生など年齢が高い児童については、必要に応じて静養室を個室として使用するなど、弾力的に対応しているところでございます。
また、一時保護所の備品については、昨年度、越谷児童相談所において、厨房の冷凍庫を更新しております。
必要な備品については、今後も整備・更新に努めてまいります。
越谷児童相談所の医師の診察については、中央児童相談所の医師が月に1回巡回しているほか、非常勤の医師が月に10日程度勤務をしており、平均週3日は診察が行われている状況です。
今後とも、必要な診療体制の確保に努めてまいります。
次に、一時保護所の増設についてでございます。
虐待通告の増加もあり、一時保護所の入所率は9割前後と高い状況です。
こうした入所状況などを踏まえながら、一時保護所の増設について検討してまいります。
次に、草加支所の本所への格上げ、移転整備についてでございます。
草加支所の本所化は、援助方針決定の迅速化が図れるなどの効果が期待されます。
また、現在、草加支所では事務室拡張のための工事の設計を行っております。
こうした状況を踏まえながら、草加支所のあり方について検討してまいります。
再Q 金子正江 議員(共産党)
越谷特支の看護職員の加配の問題ですけれども、定数内だから、現状、法に沿ってというお話でした。しかし、現場の状況といいますのは、非常に、医療的ケア児や重複児が増えていて、今職員3人ということで、看護職員といわゆる非常勤の看護職員の方が対応していらっしゃいますけれども、それは医療的ケア児や重複児の専任ではないわけですよね。全体を見る職員の中での役割ですから、非常にその辺が大変な状況になっているわけです。ですから、そういうところでの県の独自の対応策というものが必要ではないかというふうに思うんですが、その辺について再度御答弁をお願いします。
それから、児童相談所のことでございます。先ほど御答弁の中では、事務室を増設するというお話で、これはこれでいいわけですけれども、しかし施設そのものが大変老朽化をしている。こういう状況の中で、例えば草加支所につきましては、保健所のところに間借りをしているんですね。ですから、相談室が4室ありましたけれども、非常に狭いわけですよ。そういったところで、相談が重なった場合は保健所の会議室も借りて相談に対応しているという話でした。ですから、やはり人口が120万を超えるような対応の中で、越谷本所と支所という形ではありますけれども、これはもう格上げをして草加児童相談所というふうな形で進めていくべきだというふうに思いますけれども、そういう見通しについてはどうなんでしょうか。その辺について、お聞かせいただきたいと思います。
再A 知久清志 福祉部長
草加支所が入っている庁舎の事務室は、職員が増加したことにより手狭となっております。
このため、現在、庁舎内のレイアウトを変更するための工事の設計を行っております。
また、本所化の検討にあたりましては、現在の庁舎を利用することを踏まえて、草加支所のあり方について、今後検討してまいります。
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