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掲載日:2024年12月11日
Q 木下博信 議員(改革)
ある団体からの知事要望への回答を見せていただきました。様々な事項がありましたが、介護職員の現場での課題を受け止め、相談できる窓口を県に求める要望です。「介護職員の労働相談の窓口を」の要望に、「どこどこでやっています」という答え、そこに相談すると、どうもずれていたそうです。そこで、次年度も同様の要望をしてみた。すると、今度はその答えが「どこどこでやっています」という違う答え、そこに相談すると、またずれていた。結果、その回答を受け取った方々は、2年連続やっているふりの肩透かしを食らった、もしくはうまくごまかされたという印象を受けてしまったようです。
以前に、この本会議の場でも、物事は違う角度から見てみたほうが良いと申し上げていますので、この事例もそういう視点で見て、実は肩透かしを食らわせたのではなく、ごまかしたのでもなく、相談の内容が雇用者に対するものなのか、入所者から受けたことに対するものなのか、健康を害する職務の状態についてのものなのかなど、現実の微妙なニュアンスの違いから、回答をいただいた部署のものではなかったという可能性もあります。また、丁寧に答えようとして、かえってごまかしているように捉えられてしまった可能性もあります。
ですから、県庁が意図的に県民要望をおろそかにしていたと指摘するつもりはありません。しかし、結果としてずれた、はぐらかされた印象を持たれているというのは事実です。こうした回答は、公式の要望に対して知事名で公式に出ている回答です。そういうのは残念だし、あってほしくない。知事も当然そう思い、そうでない県庁をつくろうとしてきて、就任以来言われている、とても大切にしていることなのではないでしょうか。
ですから、こうした事案を現場の一事と捉えるのではなく、万事かもしれないと考えていただけると思います。ですので、あえて何をしてほしい、こういうことで何をすべきとお考えかなどの質問はいたしません。こういう状況についてどう感じるか、知事の感想をお聞かせください。その言葉で、部局長だけでなく、多くの管理職が何かを感じ、行動を振り返っていただけると思うので、率直な知事の感想をよろしくお願いいたします。
A 上田清司 知事
県は様々な団体からあらゆる要望をいただく立場ですが、予算や人員の関係からその全てにお応えすることは残念ながら不可能でございます。
議員御指摘の事案で申し上げれば、介護労働者の相談窓口を設置する市町村に対する財政支援の御要望に対して、財政支援は困難ですが代わりに利用できる相談窓口を御紹介させていただいたと聞いております。
出来ないというのではなくて代わりになる窓口を紹介しており、議員お話しの「肩透かし」とか「うまくごまかしている」ということではないと考えてはおります。
私の経験則で言えば県職員には「肩透かし」や「うまくごまかす」ことができるような人はほとんどいない。むしろ生真面目に対応するために時として気が利かない。これに尽きる。
こういったことが結果的にはそこで齟齬が出てしまっている。このように思っています。
これはいくつかの経験を何度も何度も重ねる中で、正に気が利くということになっていくのかなと思っております。
今回の件においては、要望をされた団体も県が御紹介した窓口の存在については承知されておられました。
その上でやはり市町村ごとに窓口を設置してほしいという要望をされたわけですから、なぜそれが困難か相手方の理解を得るようなより丁寧な説明があればこのような行き違いはなかった、齟齬はなかったと私も理解しております。
先ほど申し上げましたように、「肩透かし」とか「うまくごまかす」というのは上手くはありません。
ただ時々気が利かない。こういう風にきちっと申し上げましたと言う。でも全体像を見ると違うだろうと。
こっちのことを言ってくれればもっと分かったのに、という話が時々出ています。
これは私も認めております。時々「知事への提言」の中でもそうした事案が出てまいります。
誠に申し訳ないというふうに思ったりもいたしております。
これからも県の職員もより相手の立場に立って、いわゆる気が利くというのでしょうか、そういう幅広い視点を持っていただきたいなと思っております。
今後も、そうした考えがより徹底できるように指導していきたいと思っております。
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