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掲載日:2023年5月10日
平成29年4月1日現在における子供の数、いわゆる15歳未満人口は前年に比べ17万人少ない1,571万人で、私が生まれた昭和57年から36年連続の減少となり、過去最低を記録しました。また、厚生労働省の「平成29年我が国の人口動態」によると、平成27年の出生順位別の母親の平均年齢は、第1子が30.7歳、第2子が32.5歳、第3子は33.5歳で、第1子と第2子の年齢差は約2歳、第1子と第3子の年齢差も約3歳差となっています。兄弟姉妹の年齢差はおよそ2から3歳差と推定され、兄弟姉妹の年齢差が余りなく、身近に赤ちゃんが育てられる風景を見ない、またはほぼ記憶にないという子供が多いのではないでしょうか。
さらに、少子化が進行している今日では、乳幼児と触れ合う機会はますます減少しています。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「子育て支援策等に関する調査2014」、中高生の意識調査によると、72.7%の中高生が、小さな子供と触れ合う機会はないと回答しています。また、触れ合う機会としては、中高生全体で学校の授業や行事が10.3%で最も多く、学校の授業や行事が小さな子供と触れ合う機会の一つとして重要性が高まっています。
さて、鳩山町では中学校3年生を対象に平成19年度より赤ちゃんふれあい授業を実施しております。赤ちゃんを抱っこしたことがない子が増えていることが契機となったようです。幼稚園を会場にすることで、母子が参加しやすい状況を作り、幼稚園と中学校の交流も図っているとのことです。赤ちゃんとの触れ合い体験は、子供を産み育てることの意義や子供や家庭の大切さを理解でき、また実際に赤ちゃんと触れ合うことで、生まれてきたことの素晴らしさや命の偉大さを学ぶことができます。さらに、自己肯定感を高め、自分の価値、周りの仲間の命の価値に気づくことができ、いじめや自殺予防にもつながるのではないかと思います。
そこで、お伺いいたします。
教育長は、就任前の平成29年5月の文教委員会の参考人質疑の中で、不登校及び高校中退などの課題を抱える子供が、赤ちゃんとの継続的な触れ合いの場など、自己肯定感を持てるような場をたくさん作っていきたいとお答えになっています。教育長となられた今、このような赤ちゃんとの触れ合い体験を県内に広げていくべきと考えますが、教育長の御見解をお伺いいたします。
「赤ちゃん触れ合い体験」は、命の大切さを実感するとともに、自己肯定感を高めることのできる素晴らしい取組と考えます。
平成28年度において、この体験学習は、県内の公立中学校の17.1%、県立高校の33.8%の学校で実施しております。
体験した生徒からは、「命の尊さやかけがいのない自分に気付くことができた。」、「親への感謝の気持ちが深まった。」などの感想が寄せられております。
実施に当たっては、保護者の理解を得て、多くの乳幼児に参加していただくことが大切ですので、地域における子育て支援関係者とのネットワークを持つ「埼玉県家庭教育アドバイザー」に御協力をいただいております。
この取組を進めるために、彩の国だよりで募集をするなど、家庭教育アドバイザーの確保に努めており、県への登録人数は増加しております。
また、市町村の保健センターや保育所と連携して、乳幼児と保護者が集まる定期健康診断などの機会に「赤ちゃん触れ合い体験」への参加をお願いしている学校もございます。
県では、このような実践事例を市町村教育委員会や県立高校に周知し、「赤ちゃん触れ合い体験」の取組をより一層広げてまいります。
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