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掲載日:2023年5月10日

平成30年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(鈴木正人議員)

「陸王×埼玉県」による魅力発信について

Q   鈴木正人議員(県民)

ドラマ「陸王」については、開会日に知事が述べられた県政運営及び予算編成に関する基本的な考え方の冒頭でも、埼玉県は今勢いがあるという事例の一つとして触れられており、知事は様々な行事の挨拶でも取り上げております。県統計課によると、経済波及効果も高く、ドラマ放送の3か月間で約10億2,000万円と計算されております。昨年末でドラマの放送は終了しましたが、小説を原作としており、原作にも根強いファンもいらっしゃいます。この陸王による盛り上がりを一時のものにせず、埼玉の魅力発信に積極的に活用することを提案いたします。
我が会派で佐賀県教育委員会を視察した際、佐賀県はスクウェア・エニックスのゲーム「ロマンシングサガ」とコラボした「ロマンシング佐賀」キャンペーンを展開しており、我々もそのPR方法に大変注目いたしました。その後、佐賀県は今度はカプコンのゲーム「ストリートファイター2」の登場キャラクター「サガット」とコラボレーションしてPRを展開しております。
ちなみに、名前が共通しているという以外にも、サガットがタイ出身という設定のキャラクターであることと、近年増えてきている佐賀県へのタイ人観光客を更に呼び込もうという観光政策ともリンクしており、これらがコラボPRのきっかけになったとのことであります。これらのコンテンツとのコラボPR手法は、いずれも検索サイト「ヤフー」等で大きく取り上げられ、全国的な魅力発信へとつながっております。
さて、知事はこれまで様々な場で埼玉の地の利について語っておられます。埼玉県は昔から複数の街道があり、陸運、地政学に優れており、近年に入ってからは港を有する神戸や横浜等の経済力が低下していく中において、かつての街道は圏央道、外環道、関越道、東北道、そして幹線道路ネットワークといった優れた道路網となり、これらを有する埼玉県の活力が今伸びてきていると、地の利、陸運の優位性を常々語っておられます。そして、埼玉県は内陸県、いわゆる海なし県の8県の中において、経済指標や人口動態など様々な統計において断トツのトップであります。これから言えることは、埼玉県は陸運に優れた内陸県の王、すなわち「陸王」であるということであります。ドラマとのコラボPRを期待するとともに、この「陸王」という言葉はもしかしたら彩の国にも匹敵する埼玉県を的確に表したキャッチフレーズにもなるものではないかと考えております。
コンテンツの連携には、予算の問題や乗り越えるべき課題が多いかと思います。しかし、そうした様々な課題を乗り越え、「陸王」という足袋型ランニングシューズを完成させたのが、ほかでもない役所広司さんが演じる、こはぜ屋の宮沢社長であります。知事は、こはぜ屋のはっぴもお持ちであると伺いました。是非、知事もこはぜ屋の宮沢社長のごとく、埼玉の魅力発信に熱い情熱を燃やしてほしいと考えますが、いかがでしょうか。上田知事の御所見をお伺いをいたします。

A   上田清司   知事

昨年、池井戸潤さんの原作「陸王」がテレビドラマ化され、最終回の平均視聴率が20.5%を記録するなど多くの国民の感動を呼びました。
議員から「埼玉県は陸運に優れた内陸県の王、すなわち陸王である」というお話はストーンと心に落ちました。
県の特色として陸運に優れた内陸県の王「陸王」という説明は極めて有効だと思います。
一方、埼玉県では平成4年から県民に広められてきた「彩の国」の愛称もあり、本県の特色をよく表しているキャッチフレーズだという風に思っております。
そういう意味で、この「陸王」というフレーズをどんな形で今後うまく使いこなすかというのは課題ではないかと思います。
また、議員がお話しのとおり、民間とのコラボは大事なことであります。
「陸王」では、地元の菓子メーカーと酒造会社が「陸王」とのコラボ商品を発売しました。行田市はもちろんのこと、埼玉県の魅力が全国に発信されたことは大変ありがたいことでございます。
私も11月から12月ごろ都内に出かけるときには、この「陸王」のお菓子をお土産にいつも持って行ってアピールしてまいりました。
これまで県では、プロスポーツチームやラジオ局など様々な企業とコラボしております。
例えば埼玉西武ライオンズには、毎年、県営大宮球場での主催試合や埼玉の魅力を観客にお伝えする「埼玉フェスタ」を開催していただいております。
ニッポン放送とのコラボでは、乃木坂46の新内眞衣さんがパーソナリティーを務める番組で埼玉の魅力を紹介していただいております。
今後もアンテナを高く張り、人気のあるものとコラボするチャンスを逃さず形にしていきたいと思います。
埼玉県は様々な魅力があふれている県であります。
秩父、長瀞などの豊かな自然、蔵造りの街並みの小江戸川越、世界文化遺産の登録を目指す埼玉古墳群、外国人観光客の多い盆栽村。
埼玉スタジアム2002、さいたまスーパーアリーナ、彩の国さいたま芸術劇場など世界に誇る施設もございます。
今後もマスメディアやイベント、ブログあらゆる機会を通じて埼玉県の魅力を多くの方に熱意を持って伝えていきたいと思います。
来年はラグビーワールドカップ2019、再来年は東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。
国内外から多くの方が本県に訪れるこの機会を千載一遇のチャンスと捉え、埼玉の魅力発信に熱い情熱を持って取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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