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掲載日:2021年12月28日
Q 秋山文和 議員(共産党)
今年は埼玉150周年の記念の年です。議場にいらっしゃる皆さんは、県のマスコットの「コバトン」のモデルになっているシラコバトをじかに御覧になったことはおありでしょうか。一度も見たことがないと、そういう方もいらっしゃるかもしれません。生息域が県東部に偏在しており、幸い私は、春日部市で目の前田んぼの郊外型マンションの自宅前の庭木には結構頻繁に飛んできていました。
大野知事に伺います。先日、令和3年度の知事表彰シラコバト賞の表彰式が行われました。正にシラコバトは県民の心のよりどころにふさわしい鳥です。現在、野生は100羽いるかどうか、増殖は5か所で行っており、250羽程度と伺っています。150周年に改めてシラコバト保護計画を拡充し、絶滅の危機から守るべきと考えますが、知事、お答えいただきたいと思います。
A 大野元裕 知事
本県で、長らく「県民の鳥」として親しまれてきたシラコバトは、江戸時代に鷹狩りの獲物として日本に持ち込まれ、県東部地域を中心に定着したと言われています。
その後、時代が推移していく中、特に戦後に個体数が激減し、昭和31年には国の天然記念物に指定されました。
近年では、都市化の進行や、主な餌場としている養鶏場の減少とともに鳥インフルエンザ対策による養鶏場への侵入防止措置などもあり、生息区域が縮小し、個体数が減少をしてきています。
また、シラコバトは他のハト類と比べやや小型で、飛翔能力が低く、警戒心も薄いため、カラスなどの天敵に狙われやすいことなども影響し、野生での生息環境は極めて厳しいとされています。
このような状況を踏まえ、県では、シラコバトが絶滅しないよう、その保全を図ることを目的とし、平成26年3月に「埼玉県シラコバト保護計画」を策定いたしました。
この計画では、野生のシラコバトの生息状況を注視しながら、動物園を中心に保護増殖を図ることとしております。
これまでに、動物園など県内にある飼育施設5か所で保護増殖を実施し、平成25年には100羽だった飼育数が、現在では約250羽まで増加をしたところであります。
今後とも、動物園等における保護増殖体制を整備しながら、シラコバトを絶滅の危機から護るため、着実な保護増殖を図ってまいります。
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