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ページ番号:209407

掲載日:2021年12月28日

令和3年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(阿左美健司議員)

県立自然公園等における登山道整備について

Q   阿左美健司 議員(自民)

秩父地域は美しい自然に恵まれ、小鹿野町の両神山をはじめとした本格的な山から、横瀬町の武甲山、皆野町の蓑山、長瀞町の宝登山、東秩父村の大霧山など親しみやすい山まで、魅力的な登山コースが数多くあります。特に日本百名山の一つである両神山は、古くから山岳信仰の場として有名ですが、鎖場など本格的な登山の醍醐味も味わえるほか、トレイルランなどのスポーツを楽しめる山としても人気があります。
さらに、秩父地域は、約1,500万年前の地層が露出した小鹿野町のようばけや長瀞町の岩畳、横瀬町の新田橋の礫岩露頭など国指定天然記念物があり、自然の成り立ちを学べる有意義な体験ができる場でもあります。
昨今のコロナ禍でアウトドア志向が強まっており、日帰りで気軽に登山が楽しめる秩父地域には、これからも多くの人々が訪れるものと考えられます。
私自身、秩父地域がにぎわうことは大変喜ばしいことではありますが、一方で、山の経験や知識が少なく、軽装備で訪れる登山者も多く、SNSなどの写真を撮ろうとして無理に沢などに入り、滑落して死傷するなどの事故も残念ながら多く発生しております。両神山及び周辺では、死亡事故だけでも令和元年度からだけで既に9件起きています。
秩父地域の状況を申し上げましたが、登山道、ハイキング道は飯能方面、本庄児玉方面、比企方面にもあります。コロナが落ち着いてきますと、秩父地域だけではなく、そういった地域にも同様に訪れる人が増えることが予想できます。こうした事故をできるだけなくし、観光客に安全に登山を楽しんでもらうためには、登山道の整備は大変重要と考えます。
そこで、県としてどのように登山道の整備、また事故防止の対策を行っていくのか。また、市町村との協力体制についても、環境部長にお聞きします。

A  小池要子 環境部長

本県には奥秩父の険しい山々、それを囲むように周辺地域に連なるなだらかな山々など、その地形を生かした様々な魅力ある登山道があります。
このうち、県では、国立公園内にある奥秩父の主要な登山道や、県立自然公園にある外秩父を縦断する「関東ふれあいの道」などの登山道を整備しております。
具体的には、道標や丸太階段、くさり場などを設置しており、特に、利用者の多い山、迷いやすい場所、道が険しく滑りやすい箇所などには優先的に整備をしております。
また、登山道で事故が発生した場合には、警察や消防と情報交換を行い、事故発生原因を確認し、再び事故が起きないよう必要な措置を講ずるよう努めているところです。
地元の市町村には、登山道全般のパトロールを委託し、支障物の除去や、台風や雪などによる倒木、施設の破損状況について報告してもらうなど、登山道の適切な管理のための協力体制をとっております。
一方、安全な登山は、登山者が行程や危険箇所などの下調べを十分に行い、体力・技量に見合った、無理のない計画を立てるなどの準備が何より重要です。
このため、登山用品店や登山者の利用が多い駅などで山登り安全ガイドを配布したり、スマートフォンでも登山届が提出できるようにするなど、安全に登山をするための対策にも取り組んでおります。
今後とも、市町村や警察、消防と連携しながら、登山道の整備や事故防止対策をしっかりと進めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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