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掲載日:2021年12月28日
Q 木村勇夫 議員(民主フォーラム)
10月31日、衆議院議員総選挙の開票速報を見ていたときに衝撃的な映像が流れました。京王線の電車内で17名の乗客が24歳の男に切り付けられ、更に放火に及んだ無差別死傷事件であります。車内に火が燃え広がる動画は、閉鎖空間での恐怖をリアルに感じさせました。通勤通学等で電車に乗ることの多い埼玉県民にとっては、人ごとではない事件であります。
まず、このような事件に遭遇した場合、一般の鉄道利用者はどのような対応をするのが望ましいのか、警察本部長にお伺いいたします。
また、8月には小田急線においても同様の事件があり、事件後、模倣犯が増えています。11月6日にはJR京浜東北線においても車内に刃物を振り回している男がいるとの通報があり、警察官が南浦和駅に出動したとのことであります。
電車内という密室におけるこのような犯罪は、一種のテロ行為であります。鉄道会社だけでは対応できない事案だと考えます。乗客の安全確保のために行政ができることはすぐに取り組むべきだと考えますが、同様の事件を防ぐための有効な方策について、警察本部長にお伺いいたします。
A 原和也 警察本部長
「まず、同様の事件を防ぐための方策についてお答え申し上げます。」
鉄道施設や列車内における御指摘の事案に対しましては、早期に不審者・不審物を発見することによって事案の未然防止を図ること、万一、事案が発生した場合においては、早期に状況を把握して迅速な対処を図ることが重要であると考えております。
県警察といたしましては、これまで駅構内や列車内の警戒、鉄道事業者との情報共有などを行ってきたところでありますが、一連の事案を受けまして、在来線における制服警察官による警乗を強化し、見せる警戒による犯罪の予防対策を講じているほか、埼玉県内の鉄道事業者と鉄道警察隊とで構成される「埼玉県鉄道事業者・警察連絡協議会」を臨時開催し、事件事故の防止対策に関する情報共有や、鉄道事業者と警察との連携の在り方について確認等を行ったところであります。
また、事案発生時の早期対応を図ることを目的として、さいたま新都心駅や所沢駅等において、走行中の列車内で事案が発生したことを想定した訓練を行い、110番通報受理時の初動対応、駅職員と連携した乗客の避難誘導、降車した被疑者の制圧逮捕要領について確認を行ったところであります。
今後とも、県警察といたしましては、鉄道事業者と沿線警察署とが連携した各種訓練を実施するほか、鉄道事業者に対して自主警備の強化、鉄道利用者への非常通報ボタン等の使用方法の周知などをお願いする方針であります。
他方で、一般の鉄道利用者の方々におかれましては、身の危険が迫る事態や不審者などに遭遇した際には、状況に応じて異なる部分はありますが、まずはその場から避難して身の安全を確保するとともに、110番通報や駅職員への通報等をお願いしたいと考えております。
県警察といたしましては、引き続き、鉄道事業者との連携と協力を強化し、鉄道利用者の安全・安心の確保を図ってまいります。
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