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ページ番号:255601

掲載日:2024年7月12日

令和6年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(城下のり子議員)

医療的ケア児保護者の切実な声に耳を傾けて-短期入所施設について-

Q 城下のり子 議員(共産党)

多くの医療的ケア児の保護者は、在宅介護のため夜寝ることも、片時も子供のそばを離れることもできずにケアに追われております。人工呼吸器の子や歩き回ることのできる子は、預かり施設がいまだになく、保護者は病気になっても入院すらできない状況です。私は、このような保護者からの悲鳴を繰り返し市や県に届けてまいりましたが、本日も質問をさせていただきます。
在宅の保護者にとって、突然の出来事に対応する短期入所ショートステイは欠かせない施設です。カルガモの家は長期入所施設、日中の預かりなどに取り組んでいますが、特にショートステイの年齢下限を定めておらず、在宅保護者たちの心の支えとなっています。県内ではゼロ歳から3歳までのショートステイは、ほかにカリヨンの杜しかありません。県立施設である嵐山郷ですら、受入実績がありません。
知事にゼロ歳から預かる医療型短期入所施設を増やしていただきたいのですが、いかがでしょうか、御答弁願います。

A 大野元裕 知事

県内には医療型障害児入所施設が7か所あり、いずれも短期入所を実施していますが、令和5年度中に3歳未満の児童の受入実績がある施設は2施設であります。
受入れをしていない施設からは、3歳未満児は、環境変化による体調不良を起こしやすく、急変時への対応に不安があることなどから、受入れには慎重にならざるを得ないと伺っております。
今後、県といたしましては、3歳未満児の受入実績のある施設から、こうした課題に対応するノウハウや知識、経験を会議や研修などの場を通じて他の施設に提供していただき、受入れが進むよう働き掛けたいと思います。

再Q 城下のり子 議員(共産党)

民間に受け入れられない子供たちを受け入れていただく、そのことが県の施設、嵐山郷の役割でもあります。先ほど嵐山郷での受入れについての御答弁がなかったんですが、知事いかがでしょうか、御答弁いただきたいと思います。

再A 大野元裕 知事

埼玉県立嵐山郷では、重度の医療的ケア児・ケア者を受け入れるショートステイを実施しており、令和5年度は延べ41人、384日受け入れております。
一方、3歳未満の医療的ケア児については、短期入所の受入実績はありませんでした。
嵐山郷は、民間で対応が困難な障害児を受け入れるという県立施設の役割を積極的に果たす必要があると考えます。
今後、3歳未満児の受入実績のある施設の持つノウハウや知識、経験を嵐山郷にも共有することで、受入体制を整えます。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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