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掲載日:2022年8月15日

令和元年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(千葉達也議員)

埼玉県AI・IoTプラットフォームについて

Q   千葉達也  議員(自民

先月11月20日に、県内の産業振興を図るために埼玉県AI・IoTプラットフォームが完成いたしました。地方自治体のみならず、産業界や大学、起業家などが持つ新しい技術やアイデア、サービス、知識などを組み合わせて社会的に変革を起こそうとする「オープンイノベーション」のコンセプトの下、グーグルの人工知能を活用して作り上げられ、世界が進むべき新たな社会であるSociety5.0を実現する取組として、大いに期待するところであります。
このAI・IoTプラットフォームは、登録していただいた会員が利用できるAIポータルサイトと、省電力・長距離通信を活用したIoT/LPWAポータルサイトで構成されております。私の知る限り、地方公共団体が自ら利用するAIとは別に、社会に使ってもらうために人工知能環境を整備することは、日本初かと思います。最近では、文書を作るソフトはワード、表計算はエクセル、プレゼンはパワーポイントが当たり前のように使われておりますが、今後、ワードやエクセルといったソフトと同じように気軽に人工知能を活用する社会が必ず到来いたします。
従来、このように先進的な技術の導入は、東京、大阪といった大都市や大手企業から始められましたが、このAIポータルサイトを活用すれば、県内の中小企業からもイノベーションが始まり、競争力も高まります。
では、どのようにAIポータルサイトを活用するのかというと、現在、県内企業の多くが人工知能を活用できておりません。というよりも、人工知能を使うことで従来の業務がどのように効率化できるのかイメージすらできないのが実態だと思います。
そのような中、AIポータルサイトで供給されるグーグルの人工知能を活用すれば、従来の業務を人工知能に置き換えることが可能か確認することができます。その後、本格的に人工知能を利用する場合は、eラーニングを通してプログラミング言語を習得し、人工知能を自ら構築する仕組みです。今後、多くの県民の皆さんにこのAIポータルサイトを活用していただくことで、県内産業の振興に効果的であると考えます。
また、IoT/LPWAポータルサイトでは、LPWAを活用した取組事例の紹介や収集データの提供を行っております。県では、LPWAを活用した社会課題の解決に向けた実証実験を行う企業に対して補助を行っており、毛呂山町のコミュニティバスのIoT化では、今月中にもLPWAを活用したバスロケーションシステムの実証実験が開始されると聞いております。今後、隣接する市町村にこのシステムの導入が進めば、県内のコミュニティバス路線がメッシュ状に広がり、県民の利便性が飛躍的に高まることが期待されます。
このように、先進的な取組は自動運転や宇宙分野まで県内至るところで始まっており、それらを受けて自民党県議団内にも人工知能プロジェクトが設立され、新たな社会の構築に向けて対応を進めております。
そこで、産業労働部長にお伺いいたします。今後、AIポータルサイトをどのようにして全県に広めていくのか。また、現在13市町で実施しているLPWAの事業をどのように他の市町村に展開していくつもりなのか、御所見をお伺いいたします。

A   加藤和男   産業労働部長

まず、「AIポータルサイトをどのようにして全県に広めていくのか」についてでございます。
県内産業が持続的に発展していくためには、県内企業が第4次産業革命と呼ばれるAI・IoTなどの技術革新に適切に対応していく必要があります。
そこで、県では、県内企業へのAI・IoTの普及や人材育成を図るため、本年8月、産学官連携による埼玉県AIコンソーシアムを設立いたしました。
コンソーシアムには、企業、大学・研究機関、商工団体、自治体など約150の企業・団体が加入しており、AI・IoTに関するセミナーや交流会など様々な活動を行っております。
11月20日には、コンソーシアムの会員向けにAI・IoTの学習や動作体験などができるAIポータルサイトを開設いたしました。
サイトを広く周知するため、コンソーシアムの会員向けにデモンストレーションやパソコンを使用した操作研修会などを実施したところでございます。
サイトの活用を更に広げていくためには、日頃から中小企業と密接なつながりのある商工会議所や商工会を介して有効性をアピールしていくことが重要と考えます。
すでにコンソーシアムには、鶴ヶ島ジャンクション周辺13市町の商工団体に参加いただいております。
今後は13市町以外の商工団体にもコンソーシアムへの参加を促し、経営指導員を通じた企業への働き掛けなどにより、サイトの普及に努めてまいります。
次に、「現在13市町で実施しているLPWAの事業をどのように他の市町村に展開していくのか」についてでございます。
LPWAはIoTを支えるネットワークの一つとして、低消費電力で広いエリアをカバーするという特徴を持っており、低価格で利用できるため、様々な分野での活用が期待されております。
県では、昨年度、鶴ヶ島ジャンクション周辺13市町にLPWA通信網を整備し、子供の見守りや河川の水位監視など、社会的課題の解決に向けた実証実験を行っております。
また、本年度は社会的課題の解決に役立つLPWAのアプリケーションなどを開発し実証実験を行う企業を支援しており、議員お話しの毛呂山町でのコミュニティバスの実証実験もその一つです。
このような取組を他の市町村に展開していくためには、社会的課題の解決につながるLPWAの活用事例を広く紹介していくことが効果的と考えています。
今後は、市町村向けに説明会を開催いたしますとともに、誰でも利用できるIoT・LPWAポータルサイトを通じて実証実験の取組事例などをPRしてまいります。
引き続き、県内産業の振興や社会的課題の解決に向けて、埼玉県AI・IoTプラットフォームの利用拡大に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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