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掲載日:2022年8月15日
Q 井上将勝 議員(民主フォーラム)
最近、多目的トイレはかなり多くの施設で見られるようになりました。また、ベビーベッドつきのトイレやオストメイト対応のトイレも増えてきました。そんな中、需要がありながらなかなか普及していないのがユニバーサルシートです。ユニバーサルシートとは大人も横になれる大型のシートで、車椅子から乗り移りやすい高さに設置されるものです。横になっての交換、着替えが必要な方々にとってなくてはならない設備です。このシートがなければトイレの床にブルーシートなどを敷いて交換、着替えをすることを余儀なくされます。大変屈辱的なことだと思います。
そんな大切なものなのに、このシートは余り知られておりません。当事者の方に聞くと県内の新しくできた施設でさえ、多目的トイレはたくさんあるのに、ユニバーサルシートが設置されているトイレは一つもないそうです。
また、機能すら余り知られていないようで、新しく完成した熊谷ラグビー場も多目的トイレにユニバーサルシートがついていると喜んだのもつかの間、ついている位置が逆で、使うと車椅子が入れず、やむなく車椅子はトイレの外に置いて使用したそうです。その後、大変迅速に修正対応していただいたことには感謝しておられたことを一応加えておきます。
そんな状況でありますので、県としては積極的にユニバーサルシートの普及に努めていただきたいと思います。まず第1に、県の公的施設にユニバーサルシートの設置を速やかに進めること。第2に、県内の民間施設に対し、ユニバーサルシートの設置推進を啓発すること。是非やっていただきたいと思います。障害者がトイレの床で着替えをするという考えられない状況を改善しなくてはなりません。福祉部長の御所見をお伺いいたします。
A 知久清志 福祉部長
まず、県の公的施設にユニバーサルシートの設置を速やかに進めることについてでございます。
障害のある方が安心して外出できるようにするためには、ユニバーサルシートなどが整備されたトイレの普及が重要と考えます。
県ではユニバーサルシートの着実な整備を進めるため、県有施設の実態調査を行うとともに、ユニバーサルシートの設置などバリアフリーの推進に努めるよう関係部局に依頼しています。
これまで多くの県民が訪れる埼玉会館やウエスタ川越などに設置を進め、最近では議員お話の熊谷ラグビー場や施設改修を行った防災学習センターに新たに設置したところです。
一方で、ユニバーサルシートを設置するには広いスペースが必要であり、施設によっては空間的な余裕がないために整備が難しい場合もあります。
そこで、障害のある方が外出時に困らないよう、県内のユニバーサルシートが設置されている公的施設について県のホームページで紹介し、情報提供を行っています。
今後も関係部局と連携して、ユニバーサルシートの設置を進めるとともに情報提供に努めてまいります。
次に、県内の民間施設に対し、ユニバーサルシートの設置推進を啓発することについてでございます。
民間施設における設置を進めるためには、ユニバーサルシートの必要性を周知し、民間施設の新設や改修の際に設置していただくことが重要です。
このため、実際の設計に携わる建築士の方を対象とするセミナー等で説明するほか、県ホームページに掲載し、普及啓発を図っております。
また、商業施設などに対し、設置の働き掛けを実施してまいります。
今後も、障害のある方が安心して外出できる環境づくりを進めるため、ユニバーサルシートの設置を促進してまいります。
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