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ページ番号:58693
掲載日:2023年5月18日
Q 萩原一寿議員(公明)
辰井川は、川口市東本郷に源を発し、川口市東部を流れ、草加市谷塚上町で毛長川に合流する5.2キロメートルの一級河川です。辰井川は、昭和56年の台風24号の浸水被害により、河川激甚災害対策特別緊急事業に採択され、毛長川合流点の辰井川樋門と合流点から2.4キロメートルの河道整備が実施されました。その2.4キロメートル地点から上流側は、川口市が河道整備を実施しており、昭和62年から平成5年までの事業で新郷多目的遊水地付近まで完成し、それ以降、約20年間は整備事業が思うように進みませんでしたが、私が平成24年6月議会で辰井川の整備について取り上げた翌年の平成25年に115メートルの河道の拡幅など、整備工事が行われました。県当局の御尽力に心から感謝を申し上げます。
しかし、ここ近年の豪雨の際も、整備が完了している地点から上流部で数か所にわたり浸水被害があり、地元住民は上流部への整備の進捗を強く望んでいます。整備が望まれている地域は、川口市新郷東部第二土地区画整理事業区内であり、その区画整理事業の進捗によって河川整備も進められるという状況です。
県土整備部長に御質問いたします。辰井川の整備について、県施行区間における現在の進捗状況と今後の見通しについてお答えください。
A 浅井義明 県土整備部長
辰井川は延長約5.2キロメートルの一級河川で、県と川口市が施工区間を定め整備を進めており、これまでに下流から3.9キロメートルの整備が完了しております。
残る1.3キロメートルのうち、県では、上流部の新郷多目的遊水地とこの遊水地に接する370メートルの河川の改修工事の施工を担当しております。
現在の進捗状況でございますが、遊水地につきましては、用地取得率は87パーセントで、計画容量13万2,000立方メートルのうち75パーセントにあたる9万9,000立方メートルを供用しております。
9月の台風18号においても、遊水地が洪水を調節し、地域の浸水被害の軽減に寄与したところでございます。
河川の改修工事につきましては、用地取得率は23パーセント、工事の進捗率は31パーセント、延長にすると115メートルの整備が完了しております。
今後の見通しでございますが、平成27年度から、川口市の歩行者用の橋りょうの架換えを3年間で実施しています。
残りの工事についても、川口市の土地区画整理事業により用地が確保され次第、順次進めてまいります。
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