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掲載日:2023年5月9日
Q 大嶋和浩 議員(県民)
商店街の振興策は、これまで全国でも数多くの取組がなされてきているものの、魅力があり集客力のある商店街の創造にはなかなか至らないケースが多くあると考えております。そのような中、本県においてもこれまでの取組を大幅に見直し、一定期間の様々な議論を経て立ち上げられたのが、今年度からのNEXT商店街プロジェクト事業であると認識をしています。
私の地元熊谷市の商店街においても、この事業の伴走型の運営体制支援と空き店舗の活用コンペに参加もしています。参加をしているそれぞれの地域の実情、また、このNEXT商店街事業の状況についてはそれぞれ関係者にも直接お話を聞く機会があり、また、これらの催しなどにも私自身足を運んでおりますので、その様子も拝見しています。
これらを踏まえて申し上げますと、やはり埼玉県としてもしっかりと成果を生み出すためのもう一歩の支援が必要ではないかと私は考えています。これまでの国の取組をはじめとした商店街振興の取組として成果が上がりにくいのは、やはりその対象とするエリアが余りにも広過ぎること、このことが大きな要因の一つであると私は考えます。これまでの認識では小さいと逆に思われると思いますが、小さくてもまとまりのある、魅力のあるエリアを創出していくことが一つの成果を生み出し、この成功体験が次の事例の創出へとつながることと考えております。商店街の更なる衰退は、町や都市としての魅力を大きく失うことにつながりかねません。
そこで、お尋ねをさせていただきますが、埼玉県が今年度から取り組んでいるNEXT商店街プロジェクト事業において今後どのように取り組まれていくのか、産業労働部長にお尋ねをさせていただきます。
A 渡辺 充 産業労働部長
NEXT商店街プロジェクトは、危機感が強く意欲の高い商店街を対象に、県が2年間限定で外部専門家を派遣し、ビジョン策定やこれに基づく取組を集中支援するものです。
現在、8地域の商店街を支援しており、その一つに熊谷市の商店街があります。
今年度は支援1年目であり、「若手商業者の育成」を掲げたビジョンを策定し、毎月1回「星川夜市」を開催しています。
星川夜市は、若手商業者が多いときに約40名参加し、試験販売や新規顧客開拓の場としております。
また、昨年12月には約1,600人を集客するなど人気のイベントになっております。
イベントの運営を通じ、商業者同士の目的意識が共有され、関係事業者等も含めた協力体制が築かれつつあります。
議員御指摘の「小さく魅力あるエリアを創出し、他に展開する」との考え方は非常に的を射たものです。
来年度は、イベント運営で培ったネットワークや協力体制などを活用して、星川地域全体に拡大した上で、空き店舗対策などの取組を支援してまいります。
また、今まで2年間に渡り支援をしてまいりました、越谷市、蕨市、ふじみ野市、寄居町の4地域の商店街は、来年度から自立して取組を進めます。
これらの商店街はキャッシュレス決済の地域単位での導入などに意欲的に取り組むこととしており、県としても、ICT専門家の派遣や補助金などにより支援する考えです。
さらに、プロジェクトを通じて整理された課題や対応方法等を事例集として取りまとめ、セミナー、ホームページ等で共有化を図ります。
今後ともモデル商店街を集中的に支援するとともに、市町村や商工団体と連携し、県全体の商業活動のベースアップを図ることで、商店街の振興に努めてまいります。
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