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掲載日:2024年7月12日
Q 林薫 議員(自民)
現在の教育は、要約すると、以下の二つの力を育むことが求められています。
一つ目が、社会の変化に対応し、自ら課題を発見して解決する力です。これに対し従前は、社会は安定していて、教育の場では生徒は教師から課題を与えられ、正解とされる解を解答することを求められていました。
二つ目は、多様な価値観を持つ人々と協働しながら、新たな価値を創造する力です。これに対して従前は、価値観は比較的単一であり、独力でこれまでの社会で有益であるとされた価値を再生産することが求められていました。
上記の二つの力は、従来の教育と比較するとどちらも大変複雑で、教える側も教わる側も困難な過程を経なければ取得できない力であると私は考えます。また、これらの力は学校の中で完結する学びではなく、実社会と連続しており、現在の社会で生きる私たちが一生涯をかけて培っていく力であると考えます。
そのような認識に立ったときに、学校が提供するべき学びの一つは、「教科等横断的な学び」や「探求的な学び」であります。この「教科等横断的な学び」や「探求的な学び」を推奨する観点で、県はどのような取組をされているのでしょうか。教育長に御答弁をお願いいたします。
A 日吉亨 教育長
議員お話しのとおり、地域や地球環境などにおいて、新たな、かつ正解が一つではない課題が生じている今、生徒が、複数の教科の内容を関連付けながら、仲間と協働して、主体的に課題解決に取り組む姿勢を身に付けることは重要と考えます。
そこで、県では、令和5年度から「学・SAITAMAプロジェクト」を実施し、自ら問いを立て、仲間とともに、教科の枠を超えて考えを深めながら、最適解や納得解を導き出す探究活動に取り組んでいます。
例えば、指定校の一つである児玉高校では、地域の歴史や文化を学びながら、地元12の企業等と連携した出前授業や、フィールドワークを取り入れ、地域の良さや課題解決について学ぶ「こだま学」に取り組み、農地を利用した安心して暮らせるまちづくりなどを提案しました。
また、所沢北高校では、「カーボンニュートラルの実現」をテーマに挙げ、複数の教科を関連付けながら生徒が探究活動を行い、所沢市のシンポジウムにおいて「若者たちからの提言」として、発表しました。
県では、令和5年度から「探究活動生徒発表会」として、県内大学を会場に、高校生の発表を高校生同士が共有し、教職員、大学関係者等からも意見をいただく機会を設けております。
今後とも、各学校の探究活動の更なる充実に向け、積極的に取り組んでまいります。
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