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掲載日:2023年12月7日
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鴻巣市は、古くから「鉢花」、「花壇苗」の産地で、県内でも主要な産地となっています。
また、川口市、さいたま市を中心に「植木」、「苗木」の生産が盛んで、特に川口市の安行植木は古くから有名です。
年末を彩る冬の鉢花の代表格で、様々な色合いをもつ品種や寒さに強いガーデンシクラメンなどが作られています。
埼玉県では、2001年に野生種の香りを取り入れた「芳香シクラメン」の開発に成功し、注目を集めています。
管内では鴻巣市、さいたま市での生産が多く、各地で直売も盛んに行われています。
芳香シクラメン
シクラメンの花芽は、葉の陰に隠れて上からはよく見えません。そっと鉢を持ち上げて、葉の下から覗いて見てみましょう。株が傷むので、上から葉をかき分けてはいけません。
日当たりの悪い場所に飾る場合でも、少なくとも、2~3日に一度は日光浴をさせましょう。
生育適温は15℃前後です。極端な温度差や高すぎる温度は花の寿命を縮めます。昼間暖かくしすぎないよう、また夜の気温低下にも注意が必要です。
最低温度5℃ぐらいまでなら十分耐えられますので、十分な日当たりがあれば暖房のない部屋のほうが、花のためにはよいでしょう。
花や葉にはかからないよう注意しましょう。
病気発生の原因にもなるので、咲き終わった花や傷んだ葉は根元から取って処分しましょう。花や葉は、茎を持って、ねじるようにして抜き取ります。
肥料切れになると、花が小さくなったり、つぼみが最後まで咲ききらないことがあります。1000倍くらいの液体肥料を、10日に1度くらいの間隔で、与えてください。
鴻巣市では、プリムラ類の生産が盛んで、全国生産量の4割を出荷しています。
主に作られている品種は、「ジュリアン」、「ポリアンサス」、「メラコイデス」、「オブコニカ」などです。
栃木県日光戦場ヶ原で夏越しをする「山上げ」技術によって、他の産地よりも1か月以上早い10月上旬から出荷されています。
夏でも涼しい日光戦場ヶ原での「山上げ」の様子
ラベンダーは、シソ科ラヴァンドゥラ属(Lavandula)に含まれる植物の総称で、地中海沿岸などが原産地となっています。
主な種類は、北海道富良野町などの植栽でも有名なイングリッシュラベンダー系、花穂の先端に着く苞葉(ほうよう)が特徴的なフレンチラベンダー系などがあります。
花壇、畑などへの植栽のほか、鉢物、香りを活かしたポプリ、ドライフラワー加工など用途も様々です。
管内では、鴻巣市を中心に鉢物が栽培されています。
また、品種登録制度を活用して、生産者自らが育種した新品種も出荷されています。
種苗メーカーや生産者などが、既存の品種とは異なる形質を持つ植物を育成した場合に、農林水産省に品種登録の手続を行うことによって、独占的に栽培や販売ができる制度です。
品種登録された植物は、育成者に無断で増殖、他者への販売・配付等ができないので注意が必要です。
多湿に弱いので、なるべく乾燥条件で育てる工夫が必要です。
鉢植えでの水のやりすぎは、株を弱らせる原因になります。
露地栽培では、日当たり、水はけ、風通しの三拍子揃ったと頃が理想な植え付け場所です。
赤玉土などを利用する、植え付けの位置を周囲より高くする、傾斜地に植える、直接当たらないよう雨よけを作るなど、いろいろと工夫してみてください。
多年生なので、一度地植えして条件がよければ複数年楽しめます。
ただし、フレンチラベンダー系など一部は耐寒性が弱いので、植える場所にも注意する必要があります。
パンジーはヨーロッパ原産のビオラの仲間から育成されたもので、黄、青、白、赤などの花の色や濃淡、花弁ごとの色の違いなど、変化に富んだ花色が魅力です。
寒さに強く、開花期間の長い花ですので、上手に育てれば、秋に開花した株を5月頃まで楽しむことができます。
鴻巣市では60年前から栽培が始まり、市を代表する花となっています。
江戸時代初期から始まった川口市安行の植木生産は、江戸の発展にあわせて需要が高まり、その名を広めました。
樹木の移植の際、根を保護する技術である「根回し」「根巻き」などが生み出されたほか、「安行流」と呼ばれる仕立て物は植栽の伝統技術として受け継がれています。
また、「枝もの切り花」の発祥の地とされ、生け花の材料として高い評価を得ています。
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