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掲載日:2022年6月1日
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当法人は、写真や映像フィルムなどの記録媒体を「資産」として捉え、これらの映像資産の劣化や散逸から守る活動や、映像資産を将来へ引き継ぐための活動を行っています。今回は、当法人の協力により鉄道開業150年を記念して開催された写真展「日本を支えた機関車たち」を訪問し、代表者の関口万里さんにお話を伺いました。
―なぜ写真展を開催しようと思ったのですか?
NPOでは発足当初から鉄道分野を重点的に、写真や映像フィルムを収集し、静止画約20,000点、動画約100本をデジタル化しました。今年は新橋~横浜間鉄道開業150年にあたりますので、その映像資産の発表の場として、「日本を支えた機関車たち」と題した写真展を開催することになりました。
―写真展の中で特に注目してもらいたいことは何ですか?
撮影された昭和40年代前半は、昭和39年の東京オリンピック・東海道新幹線開業を経て昭和45年の大阪万博に至る、日本がその姿を大きく変えた時期です。電化によって蒸気機関車がやがて姿を消し、ダム建設等で路線移設に伴って廃線になるなど、様々な理由で今では見ることのできない風景ばかりです。見る人それぞれの経験や思い出と重ねながら見ていただきたいです。
―NPO法人設立の経緯をお聞かせください。
写真やフィルムなどの映像資産をデジタル技術によって保存し、データベース化する「デジタル・アーカイブ」の取り組みは広がりつつあります。一方で個人的に撮りためた映像資産は、その多くが劣化・散逸・処分されています。現在では見ることのできない街並みや木造校舎などの建築物、蒸気機関車といったかつての日常を写した写真やフィルムなどの映像資産を後世に継承していくことを目的に設立しました。
―活動をしていく中で、大変だと感じたことは何ですか?
資金調達とコンテンツの発掘です。特に8ミリや16ミリフィルムのデジタル化(テレシネ)は費用がかさみます。また、新たなコンテンツの発掘も思うように進んでいません。これはNPOの活動が認知されていない事が大きな要因かと思います。そのためにもイベント開催や映像制作等で情報発信の場を広げていこうと思います。
―法人の今後の展望についてお聞かせください。
設立当初からひたすらデジタル化の作業に費やしてきました。今後は蓄積された映像資産の「活用」に力を入れていきます。その1歩が写真展開催であり、上映会&トークショーの開催です。また鉄道写真の中から「都電」にスポットを当て、新たな映像作品の制作に取り組んでいます。こうした「収集」「保存」「活用」のサイクルを確立させ、NPOの活動を継続していこうと思っています。
―ありがとうございました。最後にみなさんへ伝えたいことはありますか?
昔の写真や映像を見ると一瞬にして当時にタイムスリップする事ができます。そして懐かしさや穏やかな気持ちを覚えるのではないでしょうか?それが「映像のちから」ではないかと思います。
そのような写真や映像を所蔵されている方からの情報提供をいただければと思います。
現在、当法人は「昭和の記憶都電のいた風景昭和43~45年の東京」と題した映像制作を、クラウドファンディングを活用して取り組んでいます。様々な鉄道写真でも「都電」の写真は車体だけでなく、周囲に写りこむ当時の東京の風景もまた魅力の一つです。今回の作品は、約300枚のスライドショー形式にした都電写真や、撮影者のインタビュー映像、8ミリ映像などで構成されています。
※クラウドファンディングの詳細は当法人のホームページからご覧ください。(令和4年6月30日まで)
(特定非営利活動法人アーカイブ映像活用推進機構) (代表理事)関口万里 (e-mail)ma.sekiguchi@outlook.jp (ホームページ)アーカイブ映像活用推進機構 ※外部ページにリンクします。 |
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