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掲載日:2024年3月14日
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NPO法人NGO多文化共生協働センター・川口は平成23年にNPO法人として設立され、川口市を中心に、文化的背景の異なる在住外国籍の人達の自立支援のほか、様々な機関と連携し、共同の事業を促進させることで、多文化共生社会実現に向けたまちづくりを行っています。
今回は、NGO多文化共生協働センター・川口が川口市と共同で運営している盛人大学国際コースの受講生の方と、東京ジャーミイ(イスラム教モスク)の見学会を行うとのことで、私たちも実際に参加し、活動を取材してきました。
盛人大学は川口市の主催で平成18年に開校されて以来、毎年50歳以上の多くの方々が参加し、学んだことを活かしてそれぞれの地域で社会貢献活動を行っています。
その中の国際コースでは、教室での授業のほかに多文化共生を理解するための課外授業を行っています。今年度はすでに、日本語国際センター訪問、JICA地球ひろば見学を行い、今回の東京ジャーミイ見学で3回目となります。
今回の東京ジャーミイ見学では、まずトルコ料理(ハラル料理)をいただき、その後ガイドさんの説明を聞きながらモスクの見学を行いました。
トルコ料理は、世界三大料理の1つともいわれており、一般的に、豚肉やアルコール類など、イスラム教で食べることが禁止されている食材を使わずに作られていることが特徴です。
今回は、鶏ソテー、緑豆スープをいただきました。日本食とはまた違った味わいながらも、優しい味で食べやすく、受講生の方々も美味しそうに食べていました。
食事が終わると、いよいよイスラム教の礼拝堂「モスク」の見学です。実際に礼拝堂の中に入り、ガイドさんから宗教や文化、歴史についての解説を受けました。受講生の方もお話を聞きながら熱心に見学していました。
見学後は、東京ジャーミイ内にあるお店を見学しました。海外の食品や製品を販売しており、日本では珍しい商品ばかりで見るものすべてに目移りしてしまいました。
法人の方々にお話を伺いました。
——多文化共生社会実現のために大切なことは何ですか?
お互いに理解しあうことだと思います。異なる文化を持つ人と接する場合でも、自分たちの文化は失わずに、それぞれ違いを理解し楽しむことが大切です。たとえ言葉が通じなくても笑顔で挨拶をする、これが言語であり交流になります。
——世界の文化の魅力は何ですか?
今回の見学ではイスラム教について学べました。最近のニュースを聞いていると、どうしてもイスラム教についてマイナスなイメージがついてしまいますが、ガイドの説明にもありましたように、イスラム教の教徒は本来平和を愛する宗教と思っている方が多いようです。教徒たちは家族や先祖を大切にするしきたりがあります。このような考え方は私たち日本人にも共通しますね。
——今後の展望を教えてください。
日本では、外国人のよくないニュースばかり目立ってしまいます。しかし、しっかり働いて普通の生活をしている人もたくさんいます。そのような人のために、まずは日本で生活できる環境を整えて、お互いに助け合い一緒に生活できる社会を実現できるように活動していきたいです。
取材にご協力いただきありがとうございました。
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