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掲載日:2023年6月16日

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NPO法人活動紹介(特定非営利活動法人健康姿勢管理)

 同法人は、姿勢の歪んでいる人に対し、姿勢と歩行改善を行い、高齢者を中心とした地域の人々を健康にする活動を行っています。

 今回は、令和5年3月21日(火曜日)、ララガーデン川口で、同法人が共催して行われた「カワコレファッションショー」(主催:三井ショッピングパーク ララガーデン川口)を取材させてもらいました。

当日の様子

 今回のイベントは、ララガーデン川口の1階プラザで行われました。ファッションショーを見るために来た方が観覧席に座って見ているだけでなく、お買い物に来た方も立ち止まって見ており、たくさんの人が注目するファッションショーでした。今回のテーマは「親子3世代春のおでかけコーディネート」でした。今回は合計7つのグループがモデルと参加し、全員が会員さんの2世代グループが1組、会員を筆頭とした3世代グループが5組と同じく4世代グループが1組でした。各グループの会員さんは日々練習をしている安心安定な歩行を披露していました。

 今回のイベントでは、ララガーデン川口のショップスタッフがコーディネートを提案しました。提案されたコーディネートは各店舗で実際に販売されている衣服で構成されているそうです。ファッションショーでは、モデルがランウェイに立ち、司会と店舗スタッフがコーディネートしたファッションのポイントや服の特徴を解説していました。モデルの方は「普段の服装にも取り入れたい」「着心地が良い」と、楽しそうな様子でした。観覧席から見ている人も、ご高齢のモデルの年齢を聞いて「信じられない」と驚いていたり、お子さん・お孫さんを見て「可愛い」と言っていたりと楽しんでいる様子でした。

NPO法人の方にインタビュー

 同法人の大谷友希様にお話を伺いました。

―今年度の活動についてお聞かせください。

 コロナ禍において目新しい活動は行えませんでしたが、姿勢改善運動そして歩行練習のブラッシュアップを図って参りました。その結果、東北大学の鳥光先生と開発を進めてきた「歩行測定器」の歩行データから当法人の歩行練習が転倒予防につながることが分かってきました。また「生活支援体制整備事業に則する体験教室」を開催し、健康寿命を伸ばすための自主グループの設立に向けた一歩を踏み出しました。最後に年度末になってしまいましたが、ララガーデン川口とタッグを組んだファッションショーを開催し、新たな形のファッションショーへのチャレンジから会員さんの活躍の場を広げました。

―今まで活動されてきて、いろいろなことがあったと思いますが、最も活動してきて良かったと思えることがありましたら教えてください。

 これまでの活動の中での正直な感想は良かったと思えることよりも大変だなって思えることのほうが多いと感じます。しかしながらこれまで続けてこれたのはその中にある「笑顔」を見ることができたからです。他団体の方との話の中から皆様大変な苦労をされて活動している方が多くいらっしゃいます。それでも続けていくことができるのは「達成感」「やりがい」「楽しさ」などどこか光るものがあるからではないでしょうか?課題とは答えがないから課題と呼ばれています。笑顔の先に私たちが目指す答えがあると信じてこれからも活動を頑張っていきたいと思います。

―今後の展望についてお聞かせください。

 歩行データの取得を更に増やし、当法人の歩行練習が転倒予防につながる証明をしていきます。また、生活支援体制整備事業に則する体験教室のモデル教室から活動範囲を広げていきます。さらに、コロナ禍もこれまでとは社会的に認識も変ると予想されることから、withコロナでの活動に本格的にシフトをし、コロナ前に行っていた発表会などの復活やララガーデン川口さんとの協働事業のような運動教室以外の活動を増やしていきます。

―今回の「カワコレファッションショー」の特徴についてお聞かせください。

 「カワコレファッションショー」のポイントは以下の3点になります。

1.「安心安全歩行」の披露
 これまでの研究で歩行とは倒れることと言われています。私達の練習している歩行はそれとは一線を画した「安心安全歩行」です。外乱負荷応答(肩を左右に押す)という方法で安心安全歩行を証明しました。

2.DX時代のリアル店舗のあり方
 高齢者においても衣装のリアル店舗離れが看過できない状況となっています。ただリアル店舗には「現物を確かめてから買いたい」というニーズがあります。64.9%の高齢者がオシャレに興味はあると言っている反面、76.6%の人が自分のファッションに自信がないとアンケートで答えています。一方で販売員に相談する割合は27.0%と低い値を示しています。そのような状況において高齢者と販売員をつなぐ試みとして「販売員が服をコーディネート」を取り入れました。

3.地域包括ケアシステムの構築−ポストコロナ時代の街づくり−
 地域包括ケアシステムは「街づくり」と言われています。ララガーデン川口は地域のインフラとしての役割があります。これまでSCというと若い世代がメインターゲットでしたが、コロナ禍を経験しDX時代が進む今「高齢者にとってのサードプレイス化」が必要であると考えています。今回はその可能性にファッションショーという形でチャレンジをしました。

メッセージ

―ありがとうございました。最後にみなさんへ伝えたいことはありますか?

 今回のファッションショーでは私達が練習している「安心安全歩行」を披露できたこと、そして「DX時代のリアル店舗のあり方」として店舗さんとモデルさんをつなぐ事もできました。さらには「地域包括ケアシステムの構築-ポストコロナ時代の街づくり-」という観点からショッピングセンターの新しい形も披露することが出来ました。モデルさんがより一層頑張ることが出来たのもご来場くださいました皆様のおかげです。ありがとうございました。今後も当法人では会員さんが輝くイベントを開催していきます。他の団体さまと一緒に開催する多世代、多団体、協働でのイベント開催なども大歓迎です。ぜひともお声がけください。

 

(特定非営利活動法人健康姿勢管理)

(理事長)大谷 富夫

(電話番号)048-223-2329

(電子メール)npo.kenko.sisei.kanri@gmail.com



お問い合わせ

企画財政部 南部地域振興センター  

郵便番号332-0035  埼玉県川口市西青木二丁目13番1号 埼玉県川口地方庁舎2階

ファックス:048-257-0529

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