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掲載日:2024年12月6日
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NPO法人川口国際交流クラブは平成16年にNPO法人として設立され、川口市を中心に活動し、日本語教室を通じた外国人との異文化交流や外国人を対象とした文化施設の見学などを行っています。
そのなかでも、日本語教室を通じた異文化交流は設立当初から現在まで約15年以上も続けており、その取り組みは新聞などのメディアにも取り上げられています。
↑日本語教室の様子。
そんな川口市で愛され続けている日本語教室を取材し、代表理事の伊藤様にお話しをお伺いしました。
日本語教室は毎週木曜日、川口駅から徒歩1分ほどにあるキュポ・ラ本館棟M4階のかわぐち市民パートナーステーションの会議室で開いています。取材当日は15名ほどの外国人(学習者)の方が日本語を学びに参加していました。
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どういった勉強をしているのか覗いてみたところ、ひらがなやカタカナといった基礎的な日本語から、日本語検定の参考書、新聞の音読など難易度の高い日本語も教えていました。それだけではなく日常生活で使う言葉や会話、イントネーションなど学習者が学びたいものにボランティアの方々が寄り添って教えていました。
学習者の方のなかには日本語が喋れない方もいました。けれどお互いに言葉が通じなくてもスマホ翻訳を使ったり筆談で会話したり、ボランティアの方々は工夫を凝らしてコミュニケーションをとっている様子が伺えました。
学習者の方にお話しを聞いてみたところ、日本に来て1か月も経過しないうちにひらがなを覚えたそうで、テキストには丁寧な字でひらがなが書かれていました。となりで日本語を教えていたボランティアの方は「時間が限られている中で熱心に覚えようとしているから熱心に教えたくなる」と優しく微笑んでいました。
夫婦の学習者や小さなお子さんも参加されていて老若男女問わず参加されていました。熱心に日本語を学ぶ学習者もいれば、和気あいあいと雑談しながら日本語を教えたり、ひらがなが書かれたカードを使ったりして楽しそうに日本語を学びながら異文化交流を楽しんでいる方もいました。
日本語教室のなかには学校や塾のように規律が厳しかったり、時間的拘束や定められた学習方法など制限があったりします。川口国際交流クラブではそういった制限をできるだけ排除し、学習者の学びたいものを尊重。用事などで途中退席しても問題ない、そんないつでも気軽に来れるような教室作りをされていました。
言語も文化も違う国で生活するのに不安、そして寂しさが少なからずある。この日本語教室は日本語を学ぶだけではなく、そういった居場所づくりでもある、と伊藤代表は話していました。
↑ボランティアの方が作成したテキスト。日本の季節の話題や歴史などが書かれている。
埼玉県川口市には約4万人(R5.8月現在)もの外国人が暮らしています。
ゴミ出しのルールや行政からのお知らせ、災害発生時の避難方法など生活するうえで必要最低限の日本語を覚えておけば暮らしへの不安が払拭されることでしょう。
日本語は数ある言語の中でも難しいと言われています。独学で学ぶことに不安がある方はこの日本語教室でゼロから教わるのもひとつの手だと思います。
日本語を教えるだけではなく日本文化の楽しさを伝え、外国人の悩みや不安にも寄り添う活動をしている川口国際交流クラブ。こういった多文化共生の取り組みが、川口市で外国人が多い理由のひとつなのかもしれません。
——現在の活動について教えてください。
日本語教室にて川口市近隣に住む外国人に日本語や日本(川口)の文化、生活、習慣などを教えています。本法人はボランティアと外国人を結ぶ、国際交流サロンです。
——今後の活動について教えてください。
今は日本人(ボランティア)と外国人(学習者)が一対一の学習ですが、これから外国人が増える傾向なので、グループ学習も視野に入れたいと思います。
——ありがとうございます。最後に皆さまへ伝えたいことはありますか?
日本語の教え方に決まりはないので、ボランティアが自由に研究して外国人に教えることができます。ご興味のある方はぜひご連絡ください。
↓川口国際交流クラブのホームページ |
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