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ページ番号:201297
掲載日:2024年7月4日
Q 内沼博史 議員(自民)
森林の資源情報の収集や伝達などは現場の厳しい条件もあり、これまで機械化などが困難で人が手間をかけて行わざるを得なかった、先ほど部長からも答弁がありました側面がありました。今後、県産材の供給量の増加を図り、森林の循環利用を進めていくためには、山にある立木から丸太製材、そして需要までの情報をICTを活用し、新しい技術で収集、蓄積、共有し利用していくスマート林業を推進していくことが必要と思います。そして、このような取組で得られた情報を相互に活用し、必要なときに必要な木材を確保できる、川上から川下までの木材サプライチェーンを構築していくことが望ましいと考えます。
スマート林業の推進によるサプライチェーンの構築について、県のお考えを農林部長にお伺いします。
A 強瀬道男 農林部長
県産木材を円滑に供給するためには、多くの段階にわたる複雑な流通について、効率的なサプライチェーンを構築することが必要です。そのためには議員お話のとおり、それぞれの段階での情報を相互に活用することが重要です。
川上から川下までの間で情報を伝達する中で、製材工場から工務店の間では情報の共有が進んでいる一方、山側の情報を正確に把握し、伝達することが課題となっています。
このため、県ではICT技術を活用したスマート林業の推進によって、山側の情報収集が効率的に行われるよう支援しています。
具体的には、県が航空レーザにより森林資源を調査し、この情報に基づいて森林所有者や森林組合が精度の高い伐採計画の策定などに活用する、森林クラウドシステムの構築を進めています。
また、伐採予定地の調査として、地上レーザを活用し、効率的に森林資源、いわば在庫情報の収集を進めています。
さらに、伐採後に集積した丸太について、本数、直径、材積を一括して測定できる「丸太自動認識システム」を導入し、収集した情報を製材工場に提供する取組を支援しています。
こうしてそれぞれの段階で集めた情報を、川上から川下まで全ての関係者が共有できるスマート林業の推進により、効率的なサプライチェーンの構築を目指してまいります。
再Q 内沼博史 議員(自民)
先ほど山側、川中、川下と、そのようなお話をいただきましたけれども、山側、特に森林組合、このスマート林業、このICTを活用する、なかなか人材が育っていない。私も山側の人間なのでよく森林組合の方と話すんですが、それをやはりそのような形を進めていく、特に山側に人材の確保が私は必要だと思いますが、その点についてやはり県の助けが私は必要だと思いますが、農林部長にもう一度御答弁いただきます。
再A 強瀬道男 農林部長
スマート林業を進めるための山側の人材の確保というお話でございます。
現在、県内の大きな林業の生産地でございます、西川、児玉・小川地域、あるいは秩父地域において県で補助事業を用意いたしまして、スマート林業を活用した、例えばレーザによる計測の取組、あるいは丸太の自動認識システムの導入等の支援をしておりまして、こうした事業を活用する中で、人材の資質の向上あるいは確保について図ってまいりたいと考えております。
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