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ページ番号:255741

掲載日:2024年7月12日

令和6年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(阿左美健司議員)

障害者の芸術活動に対する支援について

Q 阿左美健司 議員(自民)

先月、私の地元の横瀬町に障害者が芸術活動を行う生活介護事業所「アーティストテラス634」が開業いたしました。事業所を運営する社会福祉法人では、令和4年3月まで町の中心部で営業していた銀行の建物を活用して、障害のある人に絵画や紙工芸品などの制作を支援、発信しています。
芸術分野の教育を受けていない作家が生み出す作品はアール・ブリュットと呼ばれ、世界的に高く評価されているものもあります。今後、作品展の開催やグッズの製作・販売を行うほか、障害者と町民との交流を行う場としても活用したいと考えているそうです。
私は、障害のある人が芸術活動に取り組み、その作品を社会に発信することで、多くの人に見てもらえる喜び、そして経済的対価を得られる喜びを感じることができると考えます。また、障害のある人と町民の交流は、人と人との垣根をなくし多様性への理解を促します。さらに、建物の活用により町の活性化にもつながるなど、すばらしい取組だと思います。
県では、これまで県立近代美術館での障害者アート企画展の開催やホテルや公共施設等での作品常設展示など、障害者アートの魅力を発信しています。私は、こうした取組を更に進め、県民が障害者アート作品に触れたり交流する機会を更に創出すべきと考えますが、福祉部長の考えをお聞きします。

A 細野正 福祉部長

県では、障害者アートの素晴らしさを多くの方に知っていただくとともに、障害者への理解を深めていただくため、様々な事業を実施しています。
議員お話しの障害者アート企画展は、関係団体との共催により、毎年、近代美術館で実施しており、100名を超える障害者が創作した約600点の魅力あふれる作品を展示しています。
昨年度は、会場で障害のある作家の方に実際に作品を創作してもらったり、人形作家の方に人形劇を上演してもらい、来場者との交流を図りました。
また、誰もがいつでも障害者アートを鑑賞できるよう、令和3年度からウェブ上にアートオンライン美術館を立ち上げました。
作品には美術系大学生による解説を付けたり、創作過程の動画を掲載して作家のパーソナリティを紹介するなどし、障害のある方に親しみを感じていただけるよう工夫しています。
さらに、令和5年度から埼玉県美術展覧会、いわゆる「県展」に合わせて障害者アートのコーナーを設け、多くの県民の方に、障害者アートに触れていただいております。
横瀬町での取組は、作品の創作、展示のほか、販売や地域住民との交流を図るものであり、正に心のバリアフリーにつながるものです。
今後、県が実施する障害者アートに関するイベントでは、作品の魅力発信に加え、芸術活動に取り組む方にもご参加いただき、県民との交流が深まるような企画を取り入れてまいりたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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