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掲載日:2024年7月12日
Q 阿左美健司 議員(自民)
秩父や県北地域の過疎や人口減少が進む中で、観光振興を図り、人を呼び込むような取組を更に進めるべきだと考えます。
今年4月、民間の有識者会議である人口戦略会議が人口、特に20代30代の若年女性人口減少率から見た全国の地方自治体の持続可能性についての分析を行い、その中で秩父・県北地域の多くの市町村が消滅可能性自治体とされました。
人口減少の課題には様々な対策がありますが、私は観光振興も重要であると考えます。地方への移住・定住促進に当たっては、その地域における住まいや雇用の受皿などの確保といった対策はもちろん必要不可欠です。ただ、まずはどんなきっかけでも来ていただき、その地域の魅力を知っていただかないことには全てが始まらないのではないでしょうか。交流人口が増えることでその地域にきっかけとして興味や愛着を持ってくれる人が増え、それが結果として移住や定住につながっていくのではないかと考えます。
秩父地域の観光関係者から話を聞きますと、今年の年明けからゴールデンウイークは観光客が多く訪れ、長瀞の川下り、ライン下りや宝登山のロープウェーは特に盛況でした。が、一方で、日帰り客が多く、夜の町はまだまだ静かだとのことです。日帰りよりも宿泊の方が地域への経済波及効果は大きく、地域経済が活性化することで人口増につながることも考えられます。
交流人口の増加という観点では、まずはたくさんの観光客に訪れていただきたい。そして、できれば日帰りではなく、宿泊もしていただきたい。そうした観光体験を通じて地域に愛着を持っていただければ、行く行くは秩父・県北地域に移り住む人が増えていくのではないかと私は考えます。
間もなく、あと1週間で県北の深谷市の旧血洗島出身の渋沢栄一翁の1万円札が発行されます。このこともいいきっかけだと思います。ここ数年の観光関係予算の伸びは高いとしていますが、まだまだ他県と比べて観光関係予算額が少ないということには変わりありません。
このような人口減少対策という観点からも、秩父・県北地域の観光振興に注力すべきと考えますが、産業労働部長にお聞きします。
A 目良聡 産業労働部長
地域の魅力を感じていただくには、議員お話しのとおり、まずは実際に訪れてもらう必要があり、その点で観光が果たす役割は重要で、本年5月に移住・定住を促進するために設置された「住むなら埼玉」官民連携協議会に産業労働部も参画しております。
具体的な観光振興の取組としましては、現在、新一万円札発行に合わせ、「渋沢栄一めぐり旅」と題した動画やパンフレット等により、渋沢翁ゆかりの地の県内観光周遊を促しております。
その中には、生誕の地・深谷に加え、渋沢翁が「天下の勝地」と讃えた長瀞の岩畳や、経営に関わった秩父鉄道の「SLパレオエクスプレス」など、秩父・県北地域の観光の魅力もふんだんに盛り込んでおります。
現在、PR動画を高速道路のサービスエリアで上映しており、間もなくJR東日本、西武鉄道、東武鉄道の電車内ビジョン広告も始まります。
今週の土曜日には、「シルクハット大作戦」と称して、渋沢翁に扮した知事を先頭に、有楽町や池袋、さいたま新都心での街頭キャンペーンも実施いたします。
また、宿泊促進の取組としましては、秩父地域などの宿泊施設に働きかけて、ワーケーションプランの販売を促進し、昨年9月の開始以降、延べ約600人に御利用いただいております。今年度はさらに販売を強化していく予定です。
今後、秩父・県北地域の人口減少対策という観点からも、観光客を呼び込めるよう効果的な取組の推進に努めてまいります。
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