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掲載日:2024年7月12日
Q 森伊久磨 議員(自民)
これは、もう本当に釈迦に説法ではございますけれども、限られた予算の中で様々な事業を効率的に行っていくのは、自治体運営の基本でございます。それには予算が適切に執行されているか、執行状況の調査や予算の見直し等も適宜図っていかなくてはなりません。
財務省では調査事案を抽出し、必要性、有効性、効率性の3つの観点から予算執行調査というものを行い、公表をしております。また、この予算執行調査の利点は、決算を待たずに当年度の事業の迅速な見直しを図り、翌年度予算の概算要求や予算執行に確実に反映することができるという点でございます。また、実際に反映された予算額の一覧の公開もされております。
埼玉県では、予算の執行状況の調査は具体的にどのように行われているのでしょうか。企画財政部長にお伺いいたします。
A 中山貴洋 企画財政部長
議員が挙げられました財務省の「予算執行調査」に該当するものとして、本県では、令和3年度からEBPMの手法を用いた事業見直しを実施しております。
これは、既存事業を前提とせず、事業本来の目的に立ち返った上で、必要性や有効性などを検証し、次年度以降の予算に反映するものでございます。
具体的には、企画財政部におきまして、当初想定していた成果が発現しているか、あるいは国や市町村との二重行政となっていないかなどの視点で事業を選定し、県民や事業者への影響が大きい事業につきましては有識者のご意見もお聞きしながら検証を行っております。
この検証の過程におきまして、当該事業の執行状況の確認も行っているところでございます。
有識者との議論の概要や検証結果、また翌年度予算への反映状況につきましては、県のホームページで公表し、見直しプロセスの透明化にも取り組んでいるところでございます。
見直しの結果、昨年度の実質的な削減額は、一般財源ベースで約42.5億円となっております。
持続可能な財政運営を図るため、今後も不断の見直しに取り組んでまいります。
再Q 森伊久磨 議員(自民)
令和3年度より導入されたEBPMの手法を活用した事業レビューを行ったとのことですが、現状、何か課題等はあるでしょうか。企画財政部長にお伺いいたします。
再A 中山貴洋 企画財政部長
EBPMの手法による事業見直しを始めて以降、令和3年から始めておりますけれども、有識者会議の充実あるいはロジックモデルの図式化など、毎年度、改善を図ってまいりました。
一方で、課題は何かというお尋ねでありますけれども、従来は個別事業ごとに検証を行ってきておりましたけれども、施策単位でアウトカムにつながる関連事業、こうしたものも含めて検証するという視点がこれまで不足していたのではないかというふうに、ここが主な課題であろうと認識しております。
そこで、今年度の事業見直しにおきましては、施策のアウトカムの達成に向けて、関連する事業について、複数の事業をまとめてですね、施策ごとのロジックモデルフローチャートというものを新しく作りまして、検証を行ってまいりたいというふうに考えております。
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