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掲載日:2024年7月12日
Q 森伊久磨 議員(自民)
現在、埼玉県警では交通事故防止の取組の一環として、横断歩道における歩行者優先「KEEP38プロジェクト」を推進しております。これは、横断歩道等における歩行者等の優先を定めた道路交通法第38条を浸透させるための運動ということですが、埼玉県は信号のない横断歩道における車の一時停止率が令和5年38.9パーセントと全国平均を6.2ポイントほど下回っており、車両と歩行者の交通事故における歩行者死傷者数は令和5年総数2,430人のうち、信号なし横断歩道の横断中が267人と10パーセント以上を占めております。しかも、この5年、250人を下回ったことがなく、ほぼ横ばい状態が続いております。
一時停止率の向上及び事故発生の減少のため、スムーズ横断歩道と呼ばれる速度抑制効果の高い路面を盛り上げたハンプ、しかもそれを赤く染色して組み合わせた横断歩道がありますが、これは県内には朝霞市に5か所、さいたま市に1か所あるのみということです。
また、注意喚起のため路面標示を様々に工夫した自治体も見られます。「危ない」とか「止まれ」などは見たこともある方は多いと思いますが、川崎市や柏市では「あっ!」とか「事故多発」のようなものもあります。
県内の横断歩道における事故多発箇所などに、これらのような注意喚起の取組を推進することはできないのでしょうか、警察本部長に伺います。
A 鈴木基之 警察本部長
県警察では、横断歩道における交通事故防止対策として、県民の皆様の横断歩道における歩行者優先の機運を高め、安全運転の促進を図るべく、「KEEP38プロジェクト」を推進しております。
議員お話しのスムーズ横断歩道については、県内のゾーン30プラスとして整備した区域に設置されており、車両の一時停止率向上など歩行者保護の観点から非常に有効であると認識しております。
また、横断歩道等の注意喚起を促すために路面に文字表示を設置する、いわゆる法定外表示については、警察庁が示す「法定外表示等の設置指針」により、道路状況等を簡潔かつ明確に表現したものとされております。
これを踏まえ、県警察においては、文字表示を行う場合は、その場所の道路状況に応じて、「学校あり速度落とせ」や「交差点注意」など、注意喚起に併せて、その内容も明示するよう設置者である道路管理者にお願いしているところであります。
横断歩道の注意喚起を促すなどの取組は、交通規制の実効性を高める上で有効なものと認識しておりますので、今後も設置の必要性を勘案しながら道路管理者と連携を図ってまいります。
再Q 森伊久磨 議員(自民)
先ほど警察本部長からもスムーズ横断歩道の効果に関しては評価を頂いているということですが、スムーズ横断歩道は一部の市に集中しておりますが、これを全県的に広げられないのでしょうか、警察本部長に伺います。
再A 鈴木基之 警察本部長
スムーズ横断歩道の整備には、騒音や利便性に対する懸念があると承知しており、地域住民の合意形成が不可欠であります。
朝霞市の例では、市が主体となり、区域内の安全対策について、町内会や学校関係者、有識者、国土交通省、警察等が参加するワークショップが行われたことにより、円滑に合意形成が得られたものと考えております。
県警察においては、今後も地域住民の合意形成が図られるよう、道路管理者をはじめとする関係機関等と緊密に連携しながら、スムーズ横断歩道の設置拡大に向けて協議を重ねてまいります。
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