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掲載日:2023年12月28日
Q 東山徹 議員(自民)
今年の夏は、観測史上最高の暑い夏でした。このような気候変動や地球温暖化の進行が農業にも大きな影響を与えており、お茶の生育のスピードや時期がずれ、慣行に行われてきた作業では対応できなくなっていると聞いております。
夜間、急激に起こる冷却によって発生する凍霜害が近年頻繁に発生していることも、その一例ではないかと考えます。凍霜害対策には防霜ファンが重要ですが、茶株面から茶園の上層部まで温度を測定し、無駄なファンの稼働を抑制するHLセンサー付きの防霜ファンなど、新しい技術を導入していくことが必要だと考えます。温暖化が進行する中で、狭山茶を安定的に生産し続けるために県としてどのように支援していくのか、農林部長に伺います。
A 横塚正一 農林部長
県茶業研究所の調査では、一番茶の新芽の動きは年々早まっており、今年は平年より9日早くなりました。
新芽の動き出しが早まると春先の低温による凍霜害の発生リスクが高まります。
また、収穫適期の判断が難しくなり、これまでの経験だけでは適期作業が困難になっています。
そのため茶業研究所では、これらの影響に対応する技術開発に取り組んでいます。
凍霜害の回避には防霜ファンの稼働が最も効果的であり、現状より早い3月上旬から稼働させることを推奨していますが、稼働期間が延びるため電気使用量や稼働の見回り作業時間が増加します。
そのため、HLセンサー付き防霜ファンの活用に向け、電気使用量削減につながる効果的な稼働を実証し、さらに現在、通信技術を活用し、この防霜ファンの稼働状況をスマートフォンで確認できる技術の開発に取り組んでいます。
また、地域に気温等を測定するセンサーを設置し、ICT技術を活用してデータを収集・分析した結果から予測される収穫適期日を茶業者に提供することにも取り組んでいます。
今後も、温暖化に対応した新しい技術の確立と普及に取り組むとともに、必要な機械施設の導入を支援するなど、狭山茶を安定的に生産し続けられるよう、生産者をしっかり支援してまいります。
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