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掲載日:2023年12月28日
Q 東山徹 議員(自民)
本県の荒茶生産量は、令和4年が792トンで全国8位の生産量ですが、1位の静岡県、4位の京都府と並んで、お茶の3大銘茶と認知されています。それは、多くの茶業者の努力と研さんによるものであり、それを支える多くの皆様による取組の成果でもあります。
ただ、近年、茶業を取り巻く環境は、消費量の減少、茶業者の高齢化、後継者不足などの問題を抱え、他の農業者と同様に厳しいものとなっています。例えば、国民一人当たりの緑茶消費量は、昭和50年の1,000グラムをピークに、令和4年は592グラムまで低下しているのが現状です。また、狭山茶の産地は首都近郊であることから、宅地化が進み、作付面積が年々減少しています。
そういった中、日本のお茶の三大銘茶としての地位を守っていくことは、大変重要であると強く感じています。地位を守るとは、生産量を維持することや、理想で言えば、茶業で利益を上げ、生活を営むことができるということです。茶業者が抱える問題、茶産地を守る取組についてどのように考え、取り組んでいるのか、知事に伺います。
A 大野元裕 知事
狭山茶の産地を守り、お茶の三大銘茶であり続けるためには、茶業者が抱える問題を解消することが何より重要と思います。
現在、茶業者が抱える問題は、大きくはペットボトル茶の普及などによるリーフ茶の消費減少と、今後の後継者不足と考えます。
まず、リーフ茶の消費減少に対しては、狭山茶の主力商品であるリーフ茶の付加価値を高め、消費の拡大を図ることが不可欠です。
そのため、県では消費者の嗜好に合った萎凋茶や和紅茶などの新商品の開発支援や、本県に適したオリジナル品種の開発に努めています。
また、狭山茶の魅力を知ってもらうため、狭山茶の新たな利用を提案していただくレシピコンテストを実施し、狭山茶PRイベントなどを通じて、新たな需要創出に取り組んでいます。
今年度は、狭山茶を使ったオリジナリティのあるドリンクレシピのコンテストを開催し、最優秀賞は、狭山茶といちご「あまりん」を使った、見た目良し、味良しのすばらしい狭山茶の楽しみ方を提案いただいた作品でありました。
一昨日、私自ら川口のショッピングモールで行われた狭山茶まつりにおいてPRをさせていただいたところであります。
一方、後継者不足の問題に対しては、今ある茶園が荒廃しないよう、今後を担う茶業者へ茶園を集積していくことが重要であります。
茶園の集積には中間管理事業などを活用し、更に茶園管理の省力化を目指し、見回り作業が軽減できるようICT技術を活用したデータに基づく茶園管理システムの構築に向け、研究に取り組んでおります。
今後、これらの取組を更に進め、茶業者が抱える課題を一つ一つ解決することにより、埼玉が誇る狭山茶産地を将来にわたり守ってまいります。
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