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ページ番号:201424
掲載日:2024年7月4日
Q 細田善則 議員(自民)
ALP領域の重要性が確認できましたので、具体的な取り組み方を提案させていただきます。
一般社団法人iACPがアメリカの「GO Wish」というゲームを参考にして作成したのが、こちらの「もしバナゲーム」というカードゲームです。複数のプレーヤーがそれぞれ5枚カードを持って、自分の優先したい価値観を1枚取るごとに、その手元に6枚になるわけですから、その優先順位が低いものを1枚切るというゲームです。カードにはどれも大事な価値観が書いてありますので、それを選択するのは迷ってしまうのですが、その過程を通じて自分が本当に大切にしたい価値観を整理していくことができます。
面白いのが誰かが捨てたカードをほかのプレーヤーが拾うこともできる点で、自分が捨てたカードをほかの人が是非ということで拾うということで、気付かなかった価値観にも触れることができ、自分の価値観を見詰め直すことができると言います。
また、ACPは繰り返し行うことが重要なんですけれども、一般的なACPの作成時は、作成者の本人だけが価値観やケアのことを話さなければならないということで、プレッシャーやストレスを感じます。そうすると、もうできることならやりたくないなと思われる方も少なくないようです。
そういった点でも、このゲームではプレーヤー全員が自分の価値観をお話しする、そんな平等さが働くために、自分一人だけ話さなければならないときより抵抗感なく自分の本心を話すことでできるようになります。
そこで伺います。県として、ACP作成の補助となるツールを積極的に活用することが有効と考えますが、保健医療部長に御所見を伺います。
A 関本建二 保健医療部長
議員御提案の「もしバナゲーム」は、人生の最終段階における自分の価値観を整理するための有用なツールの1つと考えます。県では、地域の医療・介護関係者のACPの理解が進むよう、郡市医師会が行う研修会などの取組を支援しております。
その一例として、これまで郡市医師会では医師や看護師、ケアマネジャーや地域包括支援センターの職員などを対象とした研修会や住民向けの講習会を開催しており、その中で「もしバナゲーム」を活用しております。参加者からは、難しい話を考えるきっかけとなる、家族に自分の価値観を伝えるのに役立つとの声が寄せられています。
県としては、こうしたALPのツールを活用することによって、ACPを進めてまいります。
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