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ページ番号:201367

掲載日:2024年7月4日

令和3年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(細田善則議員)

デジタルガバメントのアップデートを - データ戦略策定について -

Q 細田善則 議員(自民)

行政DXの本丸は、行政が持っている膨大な量かつ活用されていないデータ群を使える状態にして使い倒していくことだと思います。内閣官房は先週に包括的データ戦略という方針を決定し、今後の具体的な進め方を示しました。
そこで伺います。県庁のDXを加速させていく際にデータ活用についての戦略策定が必要だと思いますが、知事に御所見をお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

DXを実現するためには、御指摘のとおり、データ活用は非常に重要な要素と思います。効果的にデータ活用を行っていくためには、戦略的に取り組んでいくことが私も必要と考えています。
県DX推進計画を進めるに当たり、将来像である「ビジョン」とビジョン実現に向けた工程を示す「ロードマップ」を定め、実効性ある取組にしていくこととしています。既に庁内でビジョンの議論をする中で、例えば、県内事業者が1つのIDで県の様々なサービスを便利に利用できるようにするといった、データ活用に関する具体的なアイデアが出てきています。
このアイデアを戦略と呼べる水準にまで、更にブラッシュアップすることが必要でございます。そのため、先ほどの例で言えば、このビジョンの実現には、事業者IDのようなデータの共通化の取組が必要で、それをいつ、どのような手順で進めていくのかといったことを「ロードマップ」の中で定めていくことになります。ビジョンを設定することでデータ活用の目的や対象が決まり、ロードマップによって具体的な取組や工程が明確となります。
さらに、統括ユニットを中心に、それぞれのロードマップを、整合性をもってまとめ上げることによって、取組の全体が調和し、戦略まで昇華していくものと考えます。県独自の「データ活用戦略」という名前にはなりませんが、この「ビジョン」と「ロードマップ」が戦略と戦術の双方の役割を果たしていくものと考えています。

再Q 細田善則 議員(自民)

ビジョンの中にデータ戦略のようなものが位置付けられるというお話ですが、今回なぜ質問したかと申し上げますと、他の都県ではCIOやCDOを外部から招聘して進めていくという手法をとられております。外圧を使って進めていくという方針だと思います。それはいわば人の、個人のパワーによって進めていく方法だと思います。
本県では、先ほど副知事また知事がやるということですが、やはり内部のマネジメントということで、だとすれば、そういった戦略というものがしっかりと明文化されて確固たるもの、本当に都度都度知事が登場して裁定しているんじゃ進まないと思いますので、確固たる戦略がほとんど知事の出番がないぐらい作り上げられることが重要かと思いますので質問いたしました。
再度その辺の、もうビジョンができれば知事が出張っていってわざわざ指示しなくても進んでいく、そのぐらいのレベルまで作り込まれることを確認させていただきたいので、再答弁をお願いいたします。

再A 大野元裕 知事

例えば、外部から人材を招聘する等も1つの案であろうと思っています。他方で、現時点においては、まだデータにつきましては、国のデータ戦略そのものの活用が決まっていなく、例えば国などのデータとの連携が使われる方の立場から言えば、必要になってくると思っています。そういった行政的な調整を含めて、現時点では幅広い見方を行わなければならないために、専門的な人材の御意見をしっかりと、外部の方を生かしながら、県内でDXプロジェクトもしくはDX推進会議といった場で推進をさせていただくことが、重要と思っています。
もう一方で、これらは様々な「レイヤー」というか「層」がございまして、例えば、データを使用される方にとって使いやすく、かつそれぞれ用途に合致したものとしてお使いをいただくことが、私は必要と思っていますけれども、先ほど申し上げた国との連携だけではなく、例えば使われる方々の立場に立ったUI「ユーザーインタフェース」あるいはUXいわゆる「ユーザーエクスペリエンス」、こういった使う方々のまさに個々のものもあります。
また、県と国とが連携するものとして、セキュリティの問題がありますけれども、特にエンドポイントについては、地方自治体で行わなければなりません。このまさにすり合わせ、こういったものが必要になっていますので、統括ユニットを作り上げて、そこに先ほど御指摘のとおり、私はそんなに知見はありませんけれども、しっかりと副知事以下みなさんに、能力ある方々にお預けをしながら進められるような体制を、まず今立ち上げの時期でございますので、国とも連携をとりながら進めていきたいと思っております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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