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ページ番号:201414
掲載日:2024年7月4日
Q 細田善則 議員(自民)
障害者の社会参加のツールとして、eスポーツを活用する取組が始まっています。昨年、愛媛県では地域スポーツ課が障害者施設等対抗オンラインeスポーツ大会を開催し、特別支援学校や障害者施設を対象にeスポーツ環境を整備する予算なども計上しています。
私も先日、障害者eスポーツのオンラインコミュニティに「Discord」というeスポーツをするときに便利なアプリケーションで参加いたしました。そこでは、eスポーツが就労にも活用されているというお話を伺いましたので、御紹介いたします。
ある会社が障害者雇用をする際に思い切った手法をとられました。採用選考の1つとして、既存の社員さんと障害をお持ちの求職者約20名とeスポーツをプレーすることで、面接、グループワークの一部として取り扱い、もちろんコミュニケーション能力、人間力、ほかの能力も総合的に判断し、2名の採用を決定したそうです。こういった事例を含め、障害者eスポーツには障害者の皆様の可能性を引き出す力がある、そのように感じました。
eスポーツの持つ障害者雇用への波及効果を期待して伺います。障害者雇用へ関心を持ってもらうため、県内の多くの企業へ障害者eスポーツのことを周知する必要があると考えますが、産業労働部長にお考えをお伺いいたします。
A 板東博之 産業労働部長
障害の有無に関わらず取り組むことができるeスポーツは、障害者の方にとって、高い集中力や技術力、そして持続力などを自ら表現できる機会となります。企業には障害者の持つこうした能力を改めて知っていただくことで、固定観念をなくし、今までと異なる分野での障害者雇用の可能性に気づいていただきたいと考えております。
県では毎年、障害者ワークフェアを開催しており、障害者雇用に関心のある多くの企業に参加をいただいています。まずは、こうした場で、eスポーツで活躍する障害者の方を企業に紹介し、新たな分野での採用を検討していただき、雇用拡大のきっかけにしていきたいと考えています。
また、障害者の雇用をためらっている企業には、理解を深めていただくため、埼玉県障害者雇用総合サポートセンターが企業訪問の際などに、eスポーツでの障害者の活躍を紹介してまいります。障害者eスポーツによる就労はまだまだ未知数ですが、新たな可能性を拡げるものと考えております。
今後、障害者eスポーツの就労に関する研究を進め、障害者雇用の推進に努めてまいります。
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