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掲載日:2024年7月12日

令和6年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(小久保憲一議員)

順天堂大学附属病院からの医師派遣について

Q 小久保憲一 議員(自民)

本県では全国一のスピードで高齢化が進行し、医療需要や医師の地域偏在の解消のため、平成26年度に大学附属病院の整備、医学系大学院の併設及び県内医師確保困難地域などへの医師派遣の協力等を条件とする病院整備計画の公募が行われ、現在、順天堂大学医学部附属病院の整備が進められています。
大学附属病院からの医師派遣については、令和4年4月の医療審議会において令和4年度中に医師派遣を開始することとの答申を受け、これまで深谷赤十字病院、循環器・呼吸器病センターを皮切りに、済生会加須病院、小川赤十字病院、秩父市立病院と協議を重ねてきました。その結果、令和5年2月に済生会加須病院に外科医1名、令和6年2月に秩父市立病院に内科医1名が派遣されています。
一方、小川日赤では、令和4年度からの医師派遣に向けて順天堂大医学部長と病院長との協議を行い、循環器内科医と消化器外科医の派遣を希望しましたが調整がつかず、令和5年1月、大学側から優秀な外科医を派遣すると連絡があったにもかかわらず、その後、派遣中止となりました。小川日赤では、その後、対応に苦慮されたとのことです。
こうした中、大学側から埼玉県医療審議会に対し、令和6年2月から令和20年10月までに合計156名の医師派遣計画が示されました。5つの公的病院への調査では、計84名の医師派遣要望があり、この計画は一見それを大きく上回るように見えます。
しかし、派遣計画にある令和6年2月から9年10月までは年間2名、その後3名、4名と段階的に増やし、令和14年11月から20年10月までは最大20名、つまり合計156名とは延べ人数であり、公的病院側が求める84名には遠く及びません。
このように順天堂大側、公的病院側、双方の意向に差異が生じているため、公的病院が求める派遣人数を確実に達成できるよう県が調整役として更に深く関与すべきと考えますが、保健医療部長の見解を求めます。

A 表久仁和 保健医療部長

小川赤十字病院に対する医師の派遣につきましては、外科の医師を派遣することで、病院の受入準備が進められていましたが、特に説明もなく派遣が中止となったところでございます。
大学は病院に対して、派遣中止となった理由を丁寧に説明し、その後の対応について、病院と検討していただく必要があったと考えております。
一方、大学の医師派遣計画につきましては、本年5月31日の医療審議会で報告しましたが、これは、大学が最低限実行すべきものと考えます。
派遣が実現していない医療機関につきましては、大学に対し、医療機関が希望する派遣が実現するよう働きかけ、大学側の条件と、医療機関側のニーズがマッチングされることが重要です。
県といたしましては、大学と医療機関のマッチングの場を提供するとともに、両者の合意を得て県が立ち会い、適切な医師の派遣が実現するよう努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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