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掲載日:2024年7月12日
Q 松本義明 議員(自民)
先日、埼玉新聞に齊藤邦明議長が就任に当たっての抱負のインタビューが掲載されており、今回の私の質問の思いと同じものがありましたので御紹介させていただきます。
茶業研究所を視察した際、お茶の新品種に登録されるまでには35年もかかるので、将来に備え、新品種に選ばれなかったお茶も栽培し続けているという話を聞いた。未来がどうなるかは誰にも分からない。だからこそ、あらゆることを想定していくべきだというものでありました。議長、ありがとうございます。
狭山茶の振興につきましては、狭山茶の主産地、入間市の選出の県会議員として、埼玉県の特産品でありますこの狭山茶の振興に取り組むと同時に、狭山茶振興にこれまで寄与してきました茶業研究所が2028年3月をもちまして100周年を迎えるということで、正に議長の言葉ではないですが、将来に備え、どうあるべきかについて質問をさせていただきたいと思います。
それでは、まず(1)時代に合わせた取組についてお伺いします。
先ほども述べましたが、3年後に茶業研究所は100周年を迎えます。この間、狭山茶をめぐる技術的な革新はもちろん、消費者ニーズも時代とともに大きく変化しております。現在では、従来の急須で飲む緑茶だけではなく、加工して楽しむ、加工する和紅茶、和紅茶をはじめとする発酵茶、抹茶加工品、ペットボトル茶など需要が多様化しております。
そこで、茶業研究所のこれまでの主な研究成果、時代に合わせたものとしてどのように狭山茶振興に役立ってきたのか、改めて農林部長にお伺いします。
A 横塚正一 農林部長
本県はお茶の産地としては北に位置し、霜の被害が課題であることから、茶業研究所では、長年寒さに強い品種の育成に取り組んでまいりました。
これまでに、寒さに強く、味、香り、色などに特徴のある11の品種を育成し、県オリジナル単一品種のお茶として販売する茶業者も現れるなど、味の狭山茶の安定生産とブランドの確立に寄与しております。
また、病害虫防除の研究として、茶の重要害虫クワシロカイガラムシの発生実態の解明に取り組み、防除対策を確立して、茶園の被害軽減につなげたことは大きな成果と考えています。
さらに平成30年には、抹茶の需要の高まりに対応するため、抹茶製造施設を整備し抹茶製造に関する試験を行うとともに、茶業者が抹茶を試作する場として提供しています。
また令和4年度からは、ICT技術の活用により病害虫や凍霜害対策などの新たな栽培管理技術の開発・実証も行い、その成果は随時LINEアプリを使って茶業者に情報を発信しています。
今後も狭山茶の振興のために、茶業者の御意見を伺いながら、多様化する消費者ニーズに対応できる品質の高い茶の栽培技術と製茶技術などの研究をさらに進め、狭山茶産地の発展を目指してまいります。
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