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ページ番号:200935
掲載日:2024年7月4日
Q 宮崎吾一 議員(自民)
県では、県民の芸術文化の鑑賞や参加機会を創出するために、次世代の子供たちへ芸術の体験、鑑賞を届けるアウトリーチ事業を行っております。
昨年度は、コロナの影響もありましたが、延べ8校の参加がありました。地域に開かれた芸術劇場として、演劇をはじめとした舞台芸術をオンラインに載せることで、より多くの子供たちに鑑賞、体験を提供してもらいたいと考えています。
しかし、オンラインでただ鑑賞するだけでは面白みに欠けますので、最新の技術を活用してみてはいかがでしょうか。
例えば、「VR」「楽器」と検索するだけで演奏体験をすることが可能な将来が既に開けてきています。学校でVR用眼鏡をつければ、芸術鑑賞、体験の未来を提供することも芸術劇場さんには期待される役割と考えております。
ところで、「今までのアーカイブされている作品を教育目的で利用できないか」と尋ねると、「著作権法上の課題が」と、悲しい報告を県から受けてきました。
過去は振り返らず、今後制作する作品については、教育的な利用も可能となるよう、あらかじめ著作権法上の課題をクリアしておくことが必要と考えます。
そこで、より多くの子供たちにすばらしい作品を楽しんでもらうために、これから制作される作品については、関係者間で合意の上、子供のための教育的利用ができるという条項などをあらかじめ契約書に加えるなどしていただきたいと考えますが、県民生活部長にお伺いいたします。
A 真砂和敏 県民生活部長
彩の国さいたま芸術劇場は、あらゆる世代の方々に向け、4つの専用ホールを通じて質の高い舞台芸術作品を提供し、芸術文化の魅力を発信してまいりました。
また、演劇等の舞台芸術作品を気軽に楽しんでいただけるよう、図書や映像などの資料を収集した「舞台芸術資料室」を劇場内に設置し、利用者の皆様に閲覧、視聴をしていただいております。
資料室では、これまでの公演のうち、約290作品を無料で視聴することができます。
これらの作品を学校で活用することができれば有意義でございますが、過去の作品は著作権等の契約上の問題などから困難な状況でございます。
一方、子供向け事業として、現在、劇場ではプロのダンサーや音楽家を学校に派遣してワークショップを行う「ミート・ザ・ダンス」、「ミート・ザ・ミュージック」事業を実施して好評をいただいております。
議員お話のとおり、さらに多くの子供たちが舞台芸術に触れる機会を増やすことは大切だと考えます。
そのためには、ダンスや音楽のみならず、演劇の映像を使った授業も効果的であると考えます。
今後、劇場で公演する作品につきましては、学校の要望も考慮しながら、教育的な利用が可能となる条項を契約に加えるなどの見直しを行い、可能なものから利用ができるよう、劇場を管理する埼玉県芸術文化振興財団に対し、要請してまいります。
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