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ページ番号:200906
掲載日:2024年7月4日
Q 宮崎吾一 議員(自民)
GIGAスクール構想は、1人1台端末の積極的な利活用が求められます。非常時には、児童生徒の学びの保障の観点から、端末を持ち帰り、自宅等での学習にICTを活用することは有効であり、そのために保護者の理解も必要です。さらに、平時でも、国は家庭への持ち帰りを推奨する方向です。
現段階では、学力の向上、テストの点数の向上に対してのICT活用との相関関係は不明とのことですが、個別具体的な学びを提供できる可能性を秘めています。学校への登校が難しく、教室で学べないお子さんへの学習補助器具としての使い方から、日々の授業の予習、復習、理解できなかった単元に戻っての適正な学び直しなどです。
ところで、「GIGAスクール構想を理解していない」と回答した保護者は約6割との公文の調査が出ました。家庭学習のICT機器活用は、御家庭において十分理解されていない状況です。ICT機器は、オンライン入試、就職のためのエントリーシート作成、面接はもちろん、仕事に必須の道具で、データを一気に処理することが利点です。
そこで、学校での学習だけではなく、通常の家庭学習においても、個別最適な学びに使える可能性が高いICT機器を生徒の状況に応じて積極的に活用するべきと考えますが、教育長の考えを伺います。
A 高田直芳 教育長
家庭学習は、学習習慣の確立や学校で学習した内容の定着を図るうえで重要な役割を担っております。
国が推進している「GIGAスクール構想」により、小中学校の児童生徒1人1台端末の環境が実現したことで、一人ひとりの状況に応じた学習が可能となり、その環境を家庭学習においても活用していくことは大変有効であると考えます。
県ではこれまで、全国一斉の臨時休業中に学習プリントや動画などを掲載した家庭学習支援サイトを総合教育センターのホームページ上に立ち上げるなど、学校の家庭学習に関する取組を支援してまいりました。
また、学校におけるICT教育を推進するため、令和3年度に教員をメンバーとするプロジェクトチームを立ち上げており、今後、家庭学習に関する先進的なICT活用事例について収集し、学校に周知してまいります。
さらに、家庭学習の中でICTも活用している、指導力のある教員の事例をリーフレットなどで各学校に紹介し、活用を促してまいります。
これらの取組を通じて、学校と家庭でのシームレスな学習を目指し、家庭学習においてもICT機器が効果的に活用されるよう積極的に取り組んでまいります。
再Q 宮崎吾一 議員(自民)
私、保護者の理解を深めるために教育局が何をしているかということを尋ねたつもりですが、それについて教育長の御見解を教えてください。
再A 高田直芳 教育長
民間の調査において、「GIGAスクール構想」という言葉を理解していないと答えた小中学生の保護者が、約6割いるということは大きな課題と受け止めております。
ICT機器を活用し、児童生徒の力を最大限に引き出そうとする「GIGAスクール構想」の趣旨を保護者に理解いただくことは、その教育効果を高めるためにも重要でございます。
ICT機器をより積極的に活用することで、小中学校における子供達の学びが大きく変わっていくことになりますので、県といたしましても、GIGAスクール構想に対する保護者の理解が深まるように、市町村教育委員会と連携してしっかり取り組んでまいります。
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