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掲載日:2024年7月1日

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大日本印刷株式会社

DNP

基本情報

企業名 大日本印刷株式会社
代表者 代表取締役社長 北島 義斉
所在地 162-8001 東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
主な事業内容 スマートコミュニケーション部門、ライフ&ヘルスケア部門、エレクトロ二クス部門
ホームページ https://www.dnp.co.jp/

 

渋沢栄一翁のスピリッツを受け継いだ取組等(SDGsやCSR等)

〇大日本印刷(DNP)の前身の1社・秀英舎の舎則に「文明ノ営業」という表現があり、「印刷を通じて人々の知識や文化の向上に貢献する」という会社の志を伝えています。この志は、2026年に創業150周年を迎える今も受け継いでおり、「未来のあたりまえをつくる。」というブランドステートメントとして表現しています。DNP自身が「より良い未来」をつくり出すため、製品・サービスを通して、生活者の身近にあたりまえに存在する、欠かせない価値を提供していく思いを込めています。持続可能なより良い社会と、より心豊かな暮らしに貢献するため、スマートコミュニケーション、ライフ&ヘルスケア、エレクトロニクスの部門で多岐にわたる事業を展開。リチウムイオン電池用の外装材や、有機ELディスプレイの製造に使うメタルマスクなどで世界トップシェアを獲得しています。

○また、「人生100年時代」と言われる今、これまで以上に生活者一人ひとりが自分のスキル・強みを見直すことが大切になっています。状況に応じて新しいことを学び、新しいスキルを身につけるリスキリングが重要であり、その際は、先人の知恵や文化に触れて視野を広げ、人生について考えを深める必要があります。DNPは、“書籍”が人生についての考えを深め、人生の選択肢も増やすという考えのもと、“出会うべき本と出会える世界へ”というコンセプトで、「ブックライフサイクル・マネジメント(BLM)」事業を推進しています。

○例えば、DNPグループが出版物の企画から製造・販売までのバリューチェーン全般に関わっている強みを活かし、丸善CHIホールディングスとともに、書籍関連の流通改革に取り組んでいます。

また、埼玉県の久喜工場にオンデマンド製造の専用ラインを構築し、需要予測に基づいて必要な部数を製造することで、40%にもなる書籍の返品率を改善しながら、生活者にタイムリーに書籍が届くようにしています。

東京・市谷で運用中の実験店舗“外濠書店”では、生活者が本を推薦し合ったり、手に入らなくなった絵本をオンデマンド製造で復刻して販売したりと、本との出会いの創出に取り組んでいます。

こうした活動により、出版関係の企業・団体等も含めた業界全体の価値向上に努め、生活者の「知」を支える出版文化の継続的な発展に貢献していきます。

渋沢栄一翁とのつながり、ゆかり

①創業直後の危機を助けられた

〇DNPの前身である秀英舎は、1876年(明治9年)に、東京・銀座で、出版印刷を行う活版印刷所として、佐久間貞一など4人によって創業されました。金属活字を用いた活版印刷は当時の最先端技術でした。

〇創業当初は小規模な設備しかなく、新聞の印刷をはじめたものの、対応できなくなってしまいました。そんななか、渋沢栄一翁が創設した第一国立銀行内の製紙会社に舶来の大型印刷機があるという情報を聞きつけて、秀英舎の創業者の一人である大内青巒(おおうち せいらん)が渋沢翁に相談したところ、渋沢翁が援助を快諾してくれました。

〇秀英舎はその大型印刷機を使わせてもらえることになり、危機を乗り越えることができました。さらに、翌年の1877年には『改正西国立志編』などのヒット作の印刷も受託でき、事業が軌道に乗りはじめるわけですが、ここでも借りた大型印刷機が活躍したと思われます。

②渋沢翁が設立した印刷会社がDNPグループに

〇製紙業と同様に印刷業の育成にも意欲的だった渋沢翁は、1887年に製紙会社の星野 錫(ほしの しゃく)を米国に派遣して印刷の製版技術などを学ばせ、1896年に東京印刷を設立して星野に経営を任せました。

〇1942年、東京印刷は美術印刷と合併して東京証券印刷に改称し、紙幣の印刷で社業を盛り返しました。ところが紙幣印刷の民間委託が終了すると業績は急激に悪化、さらに労使紛争がこれに追い討ちをかけました。

〇同社は1951年に新東京証券印刷に改称したのち、その経営をDNPが支援することになりましたが、再建はかなわず、1956年に資産一式をDNPに売却し、翌1957年に、DNPの王子工場として再スタートを切りました。

代表者コメント

大日本印刷(DNP)の前身の1社である秀英舎は、1876(明治9)年に、東京・銀座で、出版印刷を行う活版印刷所として創業しました。発起人は、佐久間貞一など4人でした。秀英舎の舎則には「文明ノ営業」という表現があり、これは、「活版印刷を通じて人々の知識や文化の向上に貢献する」という会社の“志”を伝えるものです。

DNPは、創業から約70年間は主に出版印刷を行った後、1950年以降は印刷技術を応用・発展させて事業領域を拡大する「拡印刷」に注力しました。現在はエレクトロニクスやモビリティ、メディカルヘルスケアなど多岐にわたる事業をグローバルに展開しています。こうした多様な事業は、創業時からの“志”を根幹とし、持続可能なより良い社会と、より心豊かな暮らしに貢献していくものとなっています。

DNPは2026年に150周年を迎えます。これからも創業時の“志”を受け継いで、“より良い未来”づくりに取り組んでいきます。

お問い合わせ

県民生活部 県民広聴課 魅力発信担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-822-9284

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