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掲載日:2024年10月23日
Q 逢澤圭一郎 議員(自民)
本年6月定例会において我が団の岡田議員からバトンを受けましたので、深掘りをしていきたいと思います。
ギャンブル依存症は病気であることから、当事者や家族が経済的、精神的に大きなダメージを受けてしまうことのほか、当事者が犯罪に手を染めてしまうことも度々起こっております。公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の調べによると、2021年5月から2023年4月までの2年間において、ギャンブルが起因となる事件は、横領等企業犯罪、強盗殺人等重大事件、窃盗、詐欺など合計286件となります。ただし、この件数は新聞等で明らかにされたものであり、ごく一部にすぎません。
当事者のみならず、家族や職場、はたまた関係のない方まで巻き込んでしまうこともあるギャンブル依存症によるリスクは、大きな社会問題として捉えていくことが重要と考えております。
そこで、まず、(1)中高生への予防対策についてです。
6月定例会では「今後、ポスター等を作成の上、県内の公立中学校及び公立高校に配布し、中高生のギャンブル依存症に対する啓発をしていく」と答弁されておりますが、私としてはもう一歩踏み込むべきかと考えております。
高校では新学習指導要領が令和4年度から始まっておりますが、各学校で精神疾患の予防と回復の内容を説明し、指導を行うとされております。中学校、高校において発達に応じた指導として生徒への講習の機会を設けること、さらには生徒を通じて保護者の方々にも一緒になって考えていただくことも必要かと考えます。教育長の御所見をお伺いいたします。
A 日吉亨 教育長
まず、発達段階に応じた指導として生徒への講習の機会を設けることについてです。
スマートフォンなどが普及する現在、中学校や高校の生徒が、過度に射幸心をあおるオンラインゲームなどに夢中になることで、学習意欲の低下など、学校生活に支障が生じる懸念があり、さらには将来的なギャンブル等依存症のリスクが高まることも考えられます。
そのため、中学校や高校において、発達段階に応じた適切な指導は大切であると認識しております。
そこで、まずは、県立高校でモデル校を指定し、専門家等からの講習を含めて、生徒が近い将来に生じ得る身近な問題として、ギャンブル等依存症への理解を深める取組について、検討してまいります。
中学校については、高校での実践を含め、発達段階に応じた効果的な取組について研究し、市町村教育委員会の担当者を対象とした会議で情報提供し、生徒への適切な指導を働き掛けてまいります。
次に、生徒を通じて保護者の方々にも一緒になって考えていただくことについてです。
県立高校のモデル校において実施する講習会に、保護者の参加を促し、生徒と保護者が一緒になって考えていただく機会を設けることを、検討してまいります。
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