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掲載日:2024年7月12日
Q 金子裕太 議員(自民)
意見を聴取するといっても、こどもたちの年齢や聴く環境によって意見の収集具合も変わってきます。我々自民党県議団では、実際にこども意見聴取を行うため、鴻巣市にある放課後児童クラブに赴き、東京都のヒアリングを行ったファシリテーターの方にも入っていただいて、アウトリーチ型のヒアリングを行いました。
やってみると、まあ大変でした。当日は小学1年生から6年生までの約20人を高学年組と低学年組に分けて2グループからヒアリングをしたのですが、ファシリテーターの方から、まずはこどもたちと仲良くなって、この人たちになら意見を言ってもいいんだという環境をつくってほしいと言われまして、私服で参加して1時間前からこどもたちと遊んで関係性を築いてからスタートいたしました。
また、ヒアリング中も、低学年は自由に遊び回って、飽きて部屋から出ていっては戻ってきたりと、本音を話すまでかなり時間がかかりました。しかし、こどもたちと仲良くなって仲間意識みたいなものができてくると、ぽろぽろと意見を言っていただけるようになりました。
このように、一概にヒアリングといっても、どこまでこどもに寄り添えるかという知見がかなり必要だと思いました。そのためにも、県としてヒアリングができる人材の育成、民間団体との綿密な連携が不可欠だと思います。
今後、市町村もヒアリングを進めていくと思いますが、是非、埼玉県版の最強のこども意見ヒアリングのスペシャリストを育成して、しっかりと各市町村等へ派遣やヒアリングができる、アドバイス等がしっかりできる体制を整えるべきだと思いますけれども、知事の見解を伺います。
A 大野元裕 知事
議員御指摘のとおり、こどもの意見を聴くに当たっては、意見を聴く姿勢や安心して発言ができる環境づくりなどの知識が必要となります。
そのため、こども家庭庁では、こどもから意見を聴く際の留意点や工夫等を整理した「こども・若者の意見の政策反映に向けたガイドライン」を作成をしています。
このガイドラインでは、例えば、お互いを知る自己紹介タイムをつくることや、どんな意見も気軽に言ってほしいと伝えること、こどもから「教えてもらう」姿勢を持つことなどの具体的な内容が記されています。
県では、こうしたガイドラインを参考にすることに加え、県職員が意見聴取のスキルを身に付けられる研修を行い、意見聴取に関わる技術を向上させてまいります。
また、こども家庭庁では、こどもの意見聴取に関する相談対応や、こどもの意見を引き出す技術を有するファシリテーターの派遣等を自治体向けに行う事業を実施しています。市町村にこうした事業の活用を促すとともに、今後、県が蓄積していくノウハウなどを市町村と共有することで、市町村が効果的なこどもの意見聴取を実施できるよう支援してまいります。
再Q 金子裕太 議員(自民)
いろいろと取り組んでいただけるということは分かりましたけれども、是非一度体験してみると、いかに大変かということが実感できると思います。知事自ら私服で行ったり、こどもたちとの関係性を築いた上で一度やってみる機会があると、意見聴取のやり方だったり知見が得られますし、県民に対しても効果的な、埼玉県はこどもの意見を聴くんだという機運醸成になると考えています。
まず、知事自らやるという意気込みで進めていくという答弁でいいのか、再確認のため再質問させていただきます。
再A 大野元裕 知事
先ほどの答弁の際には、私自身がやるかどうかということにつきましては入っておりませんでしたけれども、今、お話がございましたので、例えば「どこでも知事室」のような機会を活用して、私自身、こどもから学ぶということを体験することを、是非、アレンジをするよう、部局に指示したいと思います。
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