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掲載日:2024年7月12日

令和6年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(町田皇介議員)

教員の負担軽減、人材確保策について-教員の未配置・未補充を解消するための方策について-

Q 町田皇介 議員(民主フォーラム)

近年、定数を満たしていない教員の未配置や、産休・育休・病休等の休職による代替教員を確保できない教員の未補充が深刻な問題となっています。
本県でも、今年度の4月始業日時点で小・中・高・特別支援学校を合わせて計87人の教員が不足しています。欠員の数は年度が経過するとともに大幅に増加し、昨年度は4月で88人が9月では205人となり、今年度も9月には200人近い不足が予想されます。
産休・育休取得者や病休者、特別支援学級の増加など、構造的、社会的な変化により必要とする教員数は増えていますが、教員採用試験の受験者数は年々減少しており、臨時的任用教員等の登録者数も減少しているため、代替教員を即座に見つけることが難しい状況です。
現状、校長が教員OBなどを頼りに探さざるを得ない状況ですが、現場の業務の苛酷さやICT活用への懸念などから断られることも多いそうです。何度もお願いをして、週に数日ならと言ってくれることもあるそうですが、代替教員はフルタイムの臨時的任用でなければならないとする法的な縛りがあるため、結局、採用にはつながらず、人探しをしている分、むしろ現場の負担は増えているとも言えます。
近年は、学級担任の代替として主幹教諭や音楽などの専科の教員、教頭などが担当せざるを得ない異常な状況が常態化しています。本県は、「日本一働きやすい」「埼玉の先生になりたい」と言われる埼玉県を目指すと働き方改革基本方針に掲げていますが、現状はどうでしょうか。
欠員が生じた場合などに人探しをしている教員の多くは、このフルタイムの任用制度がネックと感じています。そこで、現場の声を把握し、任用の在り方を見直す必要があるのではないかと考えますが、教育長のお考えを伺います。
また、本県の取組としてペーパーティーチャーセミナーの取組は評価していますが、現状、説明中心の内容となっています。そこで、採用率をより高めるために、神戸市の教員スタートプログラムのように学校での実践的な研修を取り入れたり、例えば現場での不安を感じる方へ一定期間サポートを入れるような仕組みなど、喫緊の教員欠員、業務過多の解消に向けた新たな方策も検討すべきと考えますが、教育長のお考えを伺います。

A 日吉亨 教育長

まず、現場の声を把握し、欠員が生じた場合などの任用の在り方を見直す必要があるのではないか、についてでございます。
県立学校においては、欠員が生じた場合、臨時的任用教員を配置するまで、校長の求めに応じ、非常勤講師を配置しております。
小・中学校においても、今年度から同様に、非常勤講師を配置しております。
引き続き、臨時的任用教員の確保に取り組むとともに、学校の状況を丁寧に把握し、適切に非常勤講師を配置することで、現場の負担軽減に努めてまいります。
次に、採用率を高めるより有効な方策を検討すべきではないかについてでございます。
教員免許状を所有していながら、教壇に立った経験のない方を対象としたペーパーティーチャーセミナーでは、このセミナーをきっかけとして教員に採用された方のインタビュー動画を視聴していただき、あわせて、最近の教育事情や福利厚生等について説明するとともに、個別相談も実施しております。
今後は、参加者からのアンケート結果を踏まえ、ICT機器の操作研修や、模擬授業の体験を取り入れるなど、参加者のニーズに応えるよう、セミナーの内容を充実してまいります。
さらに、臨時的任用教員等の希望者を対象に、ICT機器の活用に向けたオンデマンドでの研修を実施することで、教壇に立つことへの不安を解消し、安心して勤務していただけるよう、支援してまいります。

再Q 町田皇介 議員(民主フォーラム) 

先ほど教育長の答弁ですと、校長の求めに応じ非常勤講師を配置することで適切に対応するという答弁だったと思いますが、この現在の任用の在り方について見直す必要があるのかないのか、ちょっと答弁からよく分かりませんでしたので、任用の在り方の見直しについてのお考えを再度、教育長に伺います。

再A 日吉亨 教育長

導入した制度についての見直しはしないのかという御質問でございますが、臨時的任用教員につきましては、議員お話しのように、フルタイムとしております。
また、代替教員で臨時的任用教員が、見つからない場合には、校長の求めに応じて非常勤講師を配置させていただいております。これはやはり現場の実情などもございますので、そこについて校長に伺いながら、非常勤講師で対応できる、つまり非常勤講師は授業のみの対応ですので、授業のみで大丈夫であることを伺ったところで、非常勤講師の配置をしているところです。
また、小・中学校につきましては、今年度から非常勤講師の配置をしておりますので、今後、配置の在り方等をしっかり検証して、現場の負担軽減につながる制度としてまいりたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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