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掲載日:2023年5月2日

平成30年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)

学校のタイムカード、留守番電話について

Q   吉良英敏議員(自民)

最近では、学校でタイムカードなどの導入が進み、教員の先生方の働き方の実態把握が行われていると言われています。そもそも何のためにやるのか。タイムカードによる実態の把握だけでは意味がなく、その先が大切だと思いますが、いかがでしょうか。ましてや、手段と目的が逆転しているのではないかという懸念の声も聞こえてきます。
実際に教員の負担の軽減にどのようにつなげていくのか、教育長に伺います。
さらに、埼玉県東部の学校では、時間外は留守電にした学校があります。聞くと、「今のところは苦情はありません」あるいは「緊急時には対応できる体制になっている」、そのように答えが返ってきます。先ほどのタイムカードは教員の働き方を変え、教員の在り方を改善していく。これは、あくまでも教員目線の話です。現代の学校には、スクールカウンセラー、ソーシャルワーカー、支援員、相談員と、私が子供の頃にはいらっしゃらなかった方々が学校を応援し、教員を支援する体制が強化されています。最近では部活指導員、さらにスクール・サポート・スタッフも取り入れる方向です。
しかし、私はここで思うんです。学校の変わらぬ役割と責任を守るために、こうした支援体制を築いているのだと思ってきました。しかし、留守電となると、学校そのものの在り方が変わると思います。留守番電話に対する考え方、学校の在り方の変化について、教育長に伺います。

A   小松弥生   教育長

まず、「タイムカードの導入により教員の負担軽減にどのようにつなげていくのか」についてでございます。
現在、県立学校では各教職員に対し、紙などによる出退勤時刻の記録簿の提出を求めており、手集計を行うことなどが負担となっております。 
タイムカードなどによる勤務管理システムの導入により、管理職や教職員の勤務管理に係る事務負担が減り、教職員の在校時間を客観的に把握することが可能となります。
その結果、教職員一人ひとりが勤務時間を意識した働き方をする効果が期待されます。
さらに、在校時間が長時間傾向となっている教職員に対しては、管理職が面談を行い、業務改善の確認や見直しに繋げる効果も期待できます。
これらのことにより、教員が新たな学習指導要領による授業改善に対応でき、日々の子供たちの教育活動に健康でいきいきと取り組んでいけるものと考えております。
次に、「留守番電話に対する考え方、学校の在り方の変化について」でございます。
留守番電話については、学校における働き方改革の一つの方策として、4市町において全ての小中学校で導入をされております。
留守番電話の導入は、緊急以外の用件は、一定の時間内、たとえば越谷市では朝7時半から夕方6時15分までとしておりますけども、そういう一定の時間内で対応させていただき、教員が本来行うべき授業準備や、学級運営のための事務など、必要な時間を確保するためのものでございます。
そのことにより、より充実した授業や学級運営を行っていくことができると考えております。
緊急を要する内容については、市町村教育委員会や学校長に連絡が取れるシステムとなっており、保護者などへの対応もきちんと行う体制でございます。
学校の在り方の変化ついてでございますが、教員が子供たちをしっかりと理解し、指導・支援をきめ細かく行っていくことに変わりはございません。 

再Q   吉良英敏議員(自民)

先ほどの答弁では、子供たちに対し、しっかりと理解し対応していくことに変わりはございませんという答弁でございました。ただ、我々の感じからすると、6時15分から先生が出ないとなると、我々の世代は共働きの世代ですよ。留守電は、もう明らかに今までの学校の在り方、あるいは日本の学校像とか教育像とは異なると思われます。
昨日も、教員は労働者であるという答弁ありましたが、この留守電の感じですと、学校が塾とか、あるいは商店のようにガラガラ閉店みたいなですね、そういった印象を受けます。少し学校の在り方を変えるんですという答弁であれば一方で理解はできるんですけれども、それで何ら子供たちに対しては対応は変わらないんだという答弁であれば、それは整合性が伴わないと思います。そういった意味で、再度御答弁をお願いいたします。

再A   小松弥生   教育長

留守番電話の趣旨は、先ほど申しあげたとおりでございまして、教員の働き方改革を行う際に、地域の方々や保護者の方々にも御協力をお願いしているものでございます。
御指摘のように保護者の事情で、勤務時間内にお電話をかけられないといったような、そのような緊急の場合には、市町村教育委員会あるいは校長のところにきちんと電話が通じるようにしております。
それから夕方の時間、教員がどのような仕事に時間をあてているかと申しますと放課後の学習指導、それから生徒指導、それから日中には行えない家庭訪問などを行っております。
実際に留守番電話を導入した市町村に聞いてみますと、このような夕方でしか行えないような仕事がよりできるようになり、そのことにより子供への支援が手厚くできるようになったということを聞いております。

 

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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