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ページ番号:260105
掲載日:2024年10月23日
Q 栄寛美 議員(自民)
TXの参考となる先行事例の研究を踏まえた上で、本県ではTXに役立つデジタルツールの利用や成功事例をどのように広げていくお考えなのか、知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
TXに役立つ主なツールとして、ノーコードツールや生成AIなどが挙げられます。
例えばノーコードツールを早くから導入している神戸市などの事例を研究した結果、最初から全庁規模で導入するよりも、まずは一部の職員から試行的に導入し、徐々に拡大する方が効果的と考えられました。
このため、本県では昨年度、ノーコードツールや生成AIのトライアル事業に手を挙げた職員にライセンスを付与し、導入の効果や課題を検証した上で、本年度から全ての職員にツールを配布することといたしました。
また、ノーコードツールの活用が進んでいる自治体においては、庁内の勉強会や事例発表会で職員同士が活発に情報交換を行い、優れた事例の横展開につなげていることが分かりました。
本県でも、職員同士の情報交換を活性化するため、オンラインでのコミュニティ「デジカフェ」が開設をされています。
デジタルに関するお困りごとや参考事例があれば、いつでも気軽に相談ができるようになっており、ノーコードツールや生成AIの活用についての情報交換や横展開に活用ができる体制といたしました。
ちなみに私もメンバーに入っており、この「デジカフェ」におきまして、それぞれの職員の困りごとなどを見させていただいております。
今後、TXの本格的な展開に向けて、デジタルツールの活用策の庁内共有を更に進めるとともに、優良事例の表彰等を通じて成功事例の横展開を図ってまいりたいと思います。
再Q 栄寛美 議員(自民)
1点目として、1番のタスクトランスフォーメーションの推進についてですけれども、知事に御答弁を頂きました。デジタルツールの利用や成功事例の拡大という中で、デジタルツールの利用についてツールを全職員に配布して使っていただいている状況ということも聞きましたし、更にそれを研修で深めていくとのお話もございましたけれども、この研修に当たって特に職員の皆さんが生成AIですとかノーコードツールを使っていく中で、的確にデジタルツールに対してプロンプトですとか、そのほかアプリを作成するためのスキルですとか、そうしたものを習得させないと、これは宝の持ち腐れになってしまいますので、そのあたりの研修についてもう少し深くお伺いしたいと思いますので、いかがでしょうか。再度、伺わせていただきます。
再A 大野元裕 知事
議員御指摘のとおり、単にツールを配るだけでは十分ではなく、スキルを習得させる必要があると思います。
スキルを習得させるためには、2つの要素があると思っています。
1つ目は、このツールを使いこなすための丁寧なガイドラインであります。そして2つ目には、ツールを習熟しよう、習得しようと考えるやる気だと思います。
1つ目の点につきましては、価値を高め、業務効率を高めるために、私ども県といたしましては、まずは誰もがノーコードツールや生成AIを安全・確実に操作できるよう、ツールの特性や留意点を学ぶ基礎研修動画を作成し、オンラインで常に視聴できるようにいたしました。そういたしましたところ、既に1、000人を超える職員が視聴をいたしました。
また、プロンプトやアプリケーションの作成をサポートするため、全ての課所にTX推進リーダーを配置し、身近な場所で気軽に相談ができるようにいたしました。
TX推進リーダーには、DXの基礎から実践的なノウハウまで体系的に学ぶ育成プログラムを実施していますが、今後もプログラムを充実させながら、全庁のデジタルスキルを底上げしたいと思っています。
そして、後者の、やる気でありますけれども、他の部署等で実践した成功事例、またそれがそれぞれの職員や職務にとってプラスになったということをやはり見せることが私は大切だと思っています。
例えば、業務改善例として、公用車の運転日報アプリは、研修を受講した職員が作成したものでありますけれども、この結果、年間5千枚使っていた紙、手間が減ることとなり、彼らにとってもプラスとなったということを横展開させていただく、この2つのことによりましてノーコードツール、あるいはアプリケーション、プロンプト、こういったものの習熟のきっかけ、さらには促進を行っていきたいと感じています。
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