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掲載日:2024年12月9日

令和3年9月定例会 「新型コロナウイルス感染症対策特別委員長報告」

副委員長 本木 茂

新型コロナウイルス感染症対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「新型コロナウイルス感染症対策等に関する件」でありますが、今回は、「第5波の振り返り」について審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「県庁内の食堂は、感染症対策をしっかり講じているが、彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店プラスの認証を受けていない。飲食店プラスの認証を受けてもらう目的は、飲食店の感染症対策についての意識を高めてもらうことと県民が安心して飲食店を利用してもらうことだと思う。まずは、県庁内の食堂や県有施設内の飲食店が、飲食店プラスの認証を受け、県民に安心を与え、また、感染症対策の意識を高めてもらうことを示す必要があると思うがどうか」との質問に対し、「当該制度は、飲食店を安心して利用してもらう趣旨から始めたものである。外部の方の利用が少ない食堂については、積極的に働き掛けておらず、協力金の対象になる飲食店に比べて認証が進んでいない。県内の飲食店に制度の趣旨をしっかり説明し理解していただき、飲食店プラスの取得を広く働き掛けていきたい」との答弁がありました。
次に、「飲食店プラスの認証業務を委託している。条件を満たしていないのに認証された事例や満たしていない項目があったとしても、事後のチェックがない事例など、様々な意見があり、飲食店プラスの信頼性が揺らいでいると感じている。例えば認証ダブルプラスのような新たな認証制度を設けるなど、信ぴょう性をしっかり担保するための工夫が必要と考えるがどうか」との質問に対し、「デルタ株のまん延を受けて、国でも業種別ガイドラインの見直しを呼び掛けており、技術実証や、新たな変異株等の様々なリスク分析なども進んでいく中、第3者認証制度の在り方について、本県でも検討している。提案いただいた内容をしっかり受け止め、より良い制度になるように対応したい」との答弁がありました。
次に、「埼玉県宿泊・自宅療養者支援センターの業務について、自宅療養中、県からの連絡がなく、電話も全く通じない状態になり、亡くなられる方もいる中で、多くの方が、とても不安を感じていたと思う。想定を超える患者の増加で、人員の確保が追い付かず、業務が滞ったとのことだが、1人当たりの業務量をしっかりと計算できていれば、必要な人員の把握ができたと思うがどうか」との質問に対し、「業務をしっかり履行できず多くの方に御迷惑をお掛けした。根本的な問題の一つとして、健康観察の対象人数を、最大何名まで受け持つことができるのかということについて、委託業者との間で認識のずれがあった。契約に数値を明記していなかったという反省点がある。今後、新たな委託業者と契約する際は、最大何名まで受け持つのかということを契約書等にしっかりと明記する」との答弁がありました。
次に、「県が設置している大規模接種センターの予約率が1日13.2%で、当日受付を入れても約20%とのことである。現在は予約枠が埋まっていないので、受付時間の延長や接種会場を利便性が良い場所に移すなど、弾力的な運用により、接種センターの利用拡大を図るべきと考えるがどうか」との質問に対し、「受付時間は、当初、17時までであったが、エッセンシャルワーカーを接種対象としたときに19時まで延長した。また、22時まで受付時間の延長を考えたが、副反応が起こった場合、救急搬送など医療機関への搬送が必要になることから、医療機関と相談をしたところ、深夜帯での対応が難しいとの意見があったため、19時までにした経緯がある。また、接種会場を利便性が良い場所に移すことについては、接種センターは医療法上、診療所扱いになっており、制度面との兼ね合いの検討が必要になる。しかしながら、コストをかけて接種センターを運営している以上、予約が埋まる利用拡大策を考えていく」との答弁がありました。
次に、「酸素ステーションの使用病床は、9月1日と5日の両日が10床のうち6床の利用で最大であった。病床がひっ迫し、自宅療養者が非常に増えた時期であるにもかかわらず、なぜ、10床が1日も満床にならなかったのか」との質問に対し、「9月上旬に病床がひっ迫していたのは事実である。保健所において、入院基準に基づき入院を判断し、入院調整本部で一元的に入院調整を図った結果、速やかに入院が決まらなかった方で、酸素投与が必要であった方が最大6人であった」との答弁がありました。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「新型コロナウイルス感染症対策等に関する件」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。

 

  • 注意:氏名の一部にJIS規格第1・2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

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