トップページ > しごと・産業 > 農業 > 技術支援 > 活躍する埼玉青年農業者特集 > 活躍する埼玉青年農業者特集1 > 活躍する埼玉青年農業者(石田裕也さん(鳩山町))
ページ番号:180226
掲載日:2022年6月21日
ここから本文です。
鶴ヶ島市出身の石田さん。実家は非農家で、農業とは無縁。でも、農産物や食品に興味があり、大学では農業経済学を学んでいました。
就職を考える中、「学んだことを現場で生かそう!!」と、大学卒業後は吉見町のいちご農家で2年間栽培について学びました。この時作ることの楽しさを学び、独立自営を考え始めます。
自立を考えるなら露地野菜全般を学ぼうと、深谷市の露地野菜農家でさらに5年間研修を受け、平成29年5月、満を持して鳩山町で就農しました。
「安全でおいしい農産物作り」をモットーに、堆肥を利用した土づくりや、農薬使用回数を減らすなど、様々な工夫をしています。
就農前に7年間農業に携わっていたとはいえ、独立し、全て自分でとなると苦労もいっぱい。栽培、収穫調製、出荷、経理まで自分一人で行うので、研修をしていたときと違い、自分自身で経営をしていく大変さを実感しているところです。
就農当初58aであった農地も、3年目の現在は120aまで増えました。日頃から周辺農家と良好な関係を築いていること、石田さんのほ場管理状況を見て信頼が得られていることなどから、今では周囲から「ここも使ってくれっ!」と農地が集まってきています。
石田さんの主力品目はにんじんです。7月播きのにんじんは暑さと乾燥から発芽が難しく、発芽してもすぐダメになってしまうことがあります。暑さ・乾燥対策として、寒冷紗の活用方法など、いろいろなやり方を試しています。
その他、ブロッコリーやパイプハウスを利用したトマト栽培など、直売所でも人気の野菜を作っています。また、直売所に来るお客様のニーズを捉え、作付けする品目を毎年替えるなど、年間10品目程度の野菜を試行錯誤しながら栽培しています。
令和元年からはJA埼玉中央比企のらぼう菜部会にも加入し、のらぼう菜の出荷を始めました。初年度と言うこともあり、「思うような収量が上がらなかった」と言う石田さんですが、今年は収量アップを目指しています。
現在出荷は直売がメインです。JA埼玉中央鳩山農産物直売所やスーパーの直売コーナーの他、株式会社農業総合研究所(都内スーパー内直売コーナーへの出荷)を中心に出荷しています。将来的には直売の他、部会等に所属しながらの市場出荷や契約栽培にも取り組んでいきたいと意気込んでいます。
これからも、多くの方から手に取ってもらえる安全でおいしい農産物を作っていきたいと、静かながらもしっかりとおっしゃる石田さん。
地域の担い手として、期待されています。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください