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掲載日:2022年6月21日
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肥沃な耕地が広がる熊谷市北部の妻沼地域では、二毛作による米麦の生産が盛んに行われています。中野さんはこの地で、水稲22ha、六条大麦22haを栽培しています。
「六条大麦のほ場にて」
非農家出身の中野さんは、平成31年1月に地域の大規模主穀農家であった掛川久敬さんから土地や機械設備を含む経営をまるごと譲り受けました。
中野さんが知人の紹介をきっかけに掛川さんのもとに就農したのは3年前です。就農前は建設業に従事していました。就農後は掛川さんの米麦栽培の技術を一から学びながら無我夢中で働いていました。そんな姿が掛川さんから認められ、約1年前に「うちの経営を継がないか」と掛川さんから話を受けました。当初は大きな経営を引き継ぐことに不安もあったそうですが、こんなチャンスはそう多くないと経営を引き継ぐ決心をしました。1年の準備期間で合意書の作成など経営を引き継ぐための諸手続きを行い、ついに農業分野ではまだ数少ない「第三者経営継承」を実現させました。中野さんは「掛川さんや地域の方にアドバイスをいただきながら、第三者経営継承の成功例になるよう頑張りたい」と意気込みを語ってくれました。
「合意書を締結した掛川さんと中野さん」
まずは、掛川さんに負けないような技術と経営力を少しでも早く身に付けたいという中野さん。今は熊谷市の米麦農家の後継者を対象とした大里農林振興センター主催の「主穀経営研修会」に参加し、技術や経営力の向上を目指しています。ここで地域の他の生産者とも積極的に情報交換を行っており、「若手同士でいろいろな情報を共有しながら、ともに熊谷の米麦生産を引っ張っていきたい」と力強く話してくれました。
「主穀経営研修会で県産小麦原料のクッキーを試食し意見交換」
中野さんにこれからのことを聞くと「まずは、機械の更新をしながら経営を安定させたい。その後は経営規模の拡大や新品種の導入等に挑戦していきたい」と話してくれました。
経営継承から経営発展へ。今後地域の中心となって熊谷市の農業を盛り上げていくことに加え、これから新規就農を考えている方々にとっての筋道になってくれると期待しています。
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