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掲載日:2024年10月23日

令和6年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(渋谷真実子議員)

訪問歯科診療において必要不可欠な歯科衛生士の支援について

Q 渋谷真実子 議員(自民)

昨年の12月定例会では、高齢者に対する歯科保健対策について質問をいたしました。高齢者の歯科治療、口腔機能の維持管理において、要介護の高齢者が在宅や施設などで歯科診療を受けられる訪問歯科診療が果たす役割は一層高まっており、中でも医療の質も大変重要となっております。
訪問歯科の診療は、歯科医師が口腔内を診断し、虫歯の治療や入れ歯の調整などの歯科診療のほか、口腔ケア、嚥下機能の診断やリハビリなどを実施いたします。そこでは、歯科衛生士の担う役割も非常に大きいと聞いております。
歯科衛生士は、歯科疾患の予防や口腔衛生の向上に関する専門知識を有する国家資格の専門職で、口腔ケアの指導の際は一人一人の状態に合わせて本人に適した口腔ケアを実施するほか、訪問診療では相談や世間話に至るまで密なコミュニケーションが図れるため、患者の安心感やニーズに沿った診療サポートにつながっており、歯、口腔の健康づくりやクオリティ・オブ・ライフの維持向上に大きく貢献しております。
このように訪問歯科の現場で不可欠な歯科衛生士ですが、厚生労働省の調査によると、約7割の都道府県で歯科衛生士が不足しております。
一方で、歯科衛生士の免許所持者は全国で約30万人、そのうち就業しているのは約14万人であり、資格を取得しているものの、出産、育児によって離職している方が多い状況です。また、再就職の障害として、勤務時間に次いで自身のスキルがあるそうです。
現場復帰の不安を取り除き、離職された皆様が復職しやすい環境を整え、人材確保につなげていくためには、県はどのように支援していくのか、保健医療部長に伺います。

A 表久仁和 保健医療部長

訪問歯科診療では、通院困難な高齢者を対象に歯科治療や口腔ケアを行っております。
口腔機能の衰えは様々な身体機能の低下を招くことから、口腔ケアを行う歯科衛生士は、在宅の高齢者のQOLの維持向上に重要な役割を担っております。
歯科医療の現場では、議員お話しのとおり、歯科衛生士は不足しており、また募集をかけてもなかなか充足しないと埼玉県歯科医師会からも聞いております。
そこで県では、県歯科医師会と連携し、出産などの理由で一時的に離職した方が不安なく復職できるよう、復職支援のための研修会を開催しています。
研修内容は、例えば歯周病を中心とした口腔と全身との関係など最新の医療情報の習得などとなっています。
また、復職支援の研修と併せて、県歯科医師会が就職相談会を実施し、復職に対する質問に丁寧に対応しております。
さらに、復職に当たっては、希望する条件に合った就職先に就職できるよう支援することも重要です。
県歯科医師会では、無料で職業紹介をするホームページを作成し、求職者が勤務地や就業条件で検索することで、簡単に求人情報を得ることができる取組を行っています。
現在こうした取組を利用する歯科衛生士の方は少ないため、県も積極的な周知に努めることにより復職を希望する歯科衛生士を支援するとともに、引き続き県歯科医師会などと連携して人材確保に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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