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掲載日:2024年10月23日
Q 渋谷真実子 議員(自民)
令和4年版科学技術イノベーション白書によりますと、国際的に見て我が国の研究力の低下が懸念されております。
ノーベル物理学賞を受賞された地元川越高校出身の梶田隆章氏、Suicaの開発を指揮し令和5年度文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞された椎橋章夫氏や、ウォークマンの発明、開発に携わった高篠静雄氏は、川越工業高校出身です。このように本県は多くの科学者や技術者を輩出しておりますが、更に本県が科学技術の分野において日本をリードする県となる取組をより一層推し進めるべきだと考えます。
そこで、2点伺います。
まず、(1)スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の挑戦と継続に向けた支援について伺います。
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは、先進的な理数系教育や文理融合領域に関する研究開発を実施する高等学校を文部科学省が指定し、将来、科学の知識を身に付け科学技術を担う若者を、我が国の逸材とし育成支援をしていく取組です。
埼玉県内のSSH指定校として長きにわたり取り組む浦和第一女子高校、川越女子高校、松山高校、春日部高校を含む県立高校の指定校は7校あり、理系を志す中学生の中には志望校を考える際にSSH指定校を調べる場合もあり、各校は大変注目されております。また、令和6年8月に行われた全国SSH生徒研究発表会では、浦和第一女子高校が文部科学大臣表彰を受賞しました。
一方で、生徒がより専門的な研究を行うための指導体制や大学等との連携、SSH指定校以外への指導方法の普及など、国から求められることも多いと聞きます。また、モデル校として、これまでのSSHの成果を基にした実践を期待される認定枠という学校もあり、SSH指定校に対する教育局の継続的な支援が必要だと考えます。
また、SSHにこだわらず、独自に科学技術に関する課題研究に対し、持続的な取組を自創で行っている学校もあると聞きます。
そこで、これまでの県立高校のSSHの取組の成果について、また、教育局としてのSSHの取組の更なる充実について、教育長に伺います。
A 日吉亨 教育長
令和6年度にSSHの指定を受けている県立高校は7校あり、各校では、独自の研究テーマを設定し、生徒がフィールドワークや実験を積み重ね研究を進めるなど、理数に関する専門性を向上させるためのカリキュラムの開発に取り組んでいます。
SSH指定校では日本生物学オリンピック等の科学系オリンピックに挑戦する生徒数が増加するとともに、卒業後に研究者や、医師になる者を輩出するなど、理数系人材を育成する点で成果をあげております。
県では、指定校の取組に対し、大学教授等の外部専門家を招いて、直接、指導助言を行う会議を学校ごとに開催しているほか、各校の研究テーマに即した学会や研究機関を紹介するなどの支援をしております。今後は、SSHの取組を更に充実させるため、指定校と海外の高校が共同で行う研究のテーマや実験方法を提案するほか、大学等に働き掛けて生徒が最先端の研究に触れる機会を増やすなど、指定校の生徒が自らの研究を発展させることができるよう取り組んでまいります。
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