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掲載日:2024年7月12日

令和6年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(泉津井京子議員)

視覚障がいの理解促進を深めるために-県立高校における色覚検査について-

Q 泉津井京子 議員(民主フォーラム)

私も生まれながらに左目の視力が悪く、自分の夢を諦めざるを得ませんでした。それは先天的なもので、4歳の頃から眼鏡をかけていたため、ある程度心構えはありました。
しかしながら、平成15年4月から小学校4年生を対象にしていた色覚検査が廃止されたことから、自身の色覚の特性に気付かないまま進学、就職となり、中には直前で進路を断念せざるを得ない事例も出てきております。一方で、色覚検査の実施に当たっては、プライバシーの配慮も十分に行う必要があります。
まずは、色覚検査というものがあるということを保護者や生徒に周知し、進路によっては色覚による制限が設けられているケースがあることを理解していただき、希望者には検査を行う流れをつくる取組が必要ではないかと考えております。
聞くところによれば、保護者宛の通知文の中で、色覚によって制限が設けられている主な資格を具体的に挙げて案内されている県立高校も、一部ですがあるようです。例えば、航空機乗務員であれば、航空法施行規則で色覚による制限が設けられていること、同時に航空大学校、航空管制官、鉄道の運転士、自衛官など具体的に挙げて、検査の希望の有無を検討していただくよう案内しております。
学校が責任を持って実施する定期健康診断とは違い、色覚検査は希望する生徒への検査ということで見過ごされがちですが、このような事例をほかの県立高校でも取り入れるなど、必要な生徒が必要に応じて検査を受けられる環境づくりを進めていただきたいと思いますが、教育長の御所見をお伺いいたします。

A 日吉亨 教育長

県では、各県立高校に対し、検査を希望する生徒は学校で色覚検査を受けられることについて、生徒や保護者に周知するよう指導しており、現在、全ての県立高校で案内しているところです。
また、各県立高校で色覚検査を実施する際には、プライバシーに十分配慮することについて、併せて指導しております。
一方、議員お話しのとおり、生徒が自身の色覚の特性に気がつかなかったため、希望する進路を決定直前で、断念することのないよう、学校では、生徒や保護者に対し、実情に合わせて、より丁寧に色覚検査の案内をする必要がございます。
今後は、県立高校の養護教諭を対象にした研修会等で、色覚による制限がある資格等を検査の案内に具体的に示すなど、工夫して取り組んでいる事例を紹介することで、各学校において必要な生徒が検査を受けられる環境づくりに取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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